アメリカ戦の予想スタメン

毎回スタメンを予想するのが難しい日本代表ですが(だって予想する前に分かっちゃうのですもの)、今話題の3−6−1はこのような形でしょうか。

____久保____

__小笠原_小野__

三都主_____加地

__遠藤__福西__

_中沢_宮本_田中_

____川口____

日本国内組にとってはシーズン初めての試合でもあるし、久保選手や小野選手のように怪我から復帰組の選手もいるし、野球場での試合だし(笑)、結果がどうだこうだと言う試合ではないと思っています。ですが攻撃の形とか、守備のイメージとか、選手たちが何をやろうとしているのかが汲み取れる試合であって欲しいと思います。もちろん試合というのは対戦相手のあるものですから、アメリカが予想以上に強かったりして日本が自分たちの試合をまったく展開できないかもしれません。それはそれで本大会が心配になるのですが…。


さて試合はこのメンバーでスタートするのでしょうが、ベンチからのスタートになる巻選手や佐藤選手や阿部選手など他の選手の出場機会を見たいです。まさか勝利のために全員90分フル出場とかはないですよね。怪我上がりの選手を試す試合でもあるし、試合でテストして見たい選手を試す試合ですよね。今日の試合の内容によって18日のフィンランド戦のスタメンが微妙に変わるような柔軟性があるとスタメン予想も楽しみなのですけどね。

日本 - アメリカ

前半が終了しました。
DFラインとGKには合流してくる海外組はいないわけで、とても良い守備のスパーリングになっている前半でしたね。一次攻撃を跳ね返してもこぼれ球をみんな拾われ、波状攻撃を受ける。DFラインはエリア内に釘付けにされ、上がっていたボランチとの間にアメリカ選手に入り込まれ、日本の3バックとアメリカ選手が数的同数になり、局面では数的不利になっている。本当に崩されての失点ですから、ある意味気持ちのいいゴールシーンですね。


2失点目などは、2列目から走りこんでくる選手に対し誰が最後まで付くのか。アメリカのFWから戻されたボールに対し、なぜ日本の選手が拾えずにアメリカの選手が前向きで自由にプレーできるのか。アメリカに対して授業料を払ってもいいくらい、とても良いレッスンをしてもらっているように感じます。
それと三都主選手が軽く寄せてあっさり交わされた場面ですが、ジーコ監督も激怒してましたね。『三都主選手に対して通訳することもねーだろ』と思っていたのですが、逆サイドなので他の選手に中継させるためだったのでしょう。


攻撃では、何かありましたっけ? 皮肉じゃなくて開始から早い時間の加地選手のシュート以外に日本のシュートが思い出せないのですよ。福西選手や三都主選手が相手の裏に走り込んでボールを貰うまではいくのですが、それを中に折り返して合わせることすらできない。画面の中で攻撃時に小野選手は見つけられるのですが小笠原選手が良く見つけられませんでした。テレビ東京によると、日本のシュートが1本でアメリカが16本だそうです。苦しいですね。FIFAランクは日本の15位に対してアメリカ7位なのですが、40位とベスト10くらいの対戦のように感じます。



後半開始早々に3点目を取られた時は『サンドニ・・』という言葉が頭をよぎりました。相手に中沢選手が引っ張られていたとはいえ、あれほどフリーでヘディングをされて、日本の選手が止まっているのにアメリカの選手だけが動いているようにみえてしまいました。
が、巻選手のゴールからは安心して見ることができました。日本がフレッシュな選手を投入したことと、アメリカが選手交代でかえってバランスを崩したように見えたこと。特に後半投入された巻、佐藤、阿部、長谷部選手の頑張りは良かったですね。


1−3の展開から4点目を取られそうになったときはやばかったですけど、それ以降も惜しいチャンスがありました。小笠原選手のミドルシュートや阿部選手のミドルシュートなど、早い時間でもう1本決ってればなぁ。でも、最後の最後に中沢選手が借りを返して1点差にまで追い上げて意地を見せました。試合はそのまま敗戦になりましたが、前半のような一方的な対戦にならずに良かった。後半だけを見ればFIFAランク7位と15位の対戦と言われても恥ずかしくないですね。


アメリカの試合を他にも見ているわけではないので断定的なことは言えませんが、攻撃時の選手の動き方がアメリカの方が整理されているように感じました。サイドの選手の使い方や中央を後方からスピードにのって上がってくる選手の動き。そしてチャンスの場面ではエリア内に3人以上詰めている運動量。さすがに後半の最後のほうは落ちてしまいましたが、それでもベスト10以内の国ですね。ただ、本当に強い国なら、2点リードしている試合のラスト5分を自分達がボールをまわしたり、もっとうまく試合を壊す文化があるのかな。良くも悪くもアメリカは90分間1本調子だったように感じました。


日本としては2006年最初の試合としては”こんなもの”でしょうか。守備の課題は相変わらずに残りますね。左サイドの軽い守備だったり、バイタルエリアを簡単に明け渡す中盤。川口選手が画面に写る回数の多さがまるでアトランタのブラジル戦かと思ってしまいました。
攻撃については、良く分かりません。前半の3−6−1が機能しなくて後半の3−5−2や4−4−2のフォーメーションが機能したのか、それとも前半の選手が機能しなくて後半の選手が機能したのか、前半のアメリカができすぎで後半のアメリカが落ちたのか。
攻撃にしろ守備にしろ、次のフィンランド戦まで何とも言えないというのが正直なところです。