「へのさん」の本でいっぷく

2017-08-06 井上幸治 『秩父事件』

・きょうは、足の調子をはかるため寄居へ。

 駅から1時間ほど歩いて川の博物館に行ってきました。

・着いて木陰のベンチにこしかけたら汗がどっと吹き

 出してきました。汗かきでもないのに。

・川の博物館ではオオカミ信仰の展示が行われていて

 国内に4体しかないニホンオオカミはく製など、

 狭いスペースでしたが結構充実した展示でした。

「神になったオオカミ秩父山地オオカミとお犬様信仰〜」

http://www.river-museum.jp/exhibition/plan/29.html

江戸時代古文書に「猪や鹿が畑を荒らしたら捕まえてもよい」

 というのを見つけて、現代と変わらないなあと。当時は、

 生類憐みの令のころだから、状況は違うけども。

          

・井上幸治 『秩父事件』(中公新書)を読了。

秩父事件―自由民権期の農民蜂起 (中公新書 (161))

秩父事件―自由民権期の農民蜂起 (中公新書 (161))

・昨年から秩父の低山を歩いているのだが、あれは風布(ふうぷ)

 に向かう山道だったろうか、秩父事件に関する説明版を

 見つけたことがある。そこはあまり人の歩かない道だった

 ように思うが、こんなところにと。

明治17年に起こした農民を中心とした蜂起事件である。

 秩父では耕地が少ないので農家は副業として養蚕を行っていた。

 養蚕は生糸相場に左右されていて、高値のときの農村は、

 芝居だ、花火だ、相撲だとすぐに浮かれ出す。ところが

 明治16年に相場暴落して貧困農家が増えたというのが

 原因だそうだ。

・登場人物が多く、なかなかわかりづらかったけど明治

 時代の秩父に自由民権の熱があったというのは伝わった。

・野上から児玉に抜けた峠道を歩いたことがあるが、そこが

 戦場になっていたとは知らなかった。

          

・清水武甲の写真が使われていて、読んだあとに清水武甲の

 写真集「秩父悲歌」をめくってみた。この写真集も丁寧に

 現場を歩いて写真を残している。登場人物の生家や墓など

 生々しい。

寄居から長瀞に抜ける峠道で、畑仕事をしている93歳のおじいさん

 に出会ってチンゲン菜をいただいたことがある。あのおじいさん

 と秩父事件のことをはなししてみたいなあ。

 

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2017-07-30 末井昭『自殺』

・昨日は、元会社の元同僚が「戎に連れてけ」という

 ことで西荻窪へ。荻窪の萬龍軒で野菜つけ麺を食べて、

 モンガ堂へ顔を出す。そうそう萬龍軒はモンガさんに

 教えてもらったんだ。野菜つけ麺が美味いよ。

・4時に待ち合わせして戎北口店へ。奥の角席でサッポロ

 の金星日本酒辛口戎、レモンサワーを飲んだら記憶を

 なくす。目が覚めたら熊谷駅で終電で行田に戻る。

・元同僚のはなしだとあと2軒回ったとのこと。もう泥酔は

 しないと決めたのにまたやってしまった。それにしても

 酒に弱くなったこと。トホホ!

        

・きょうはもう二日酔いというか、ぐたっとして過ごす。

 とのことで末井昭自殺』(朝日出版社)を読了。

自殺

自殺

・なんだろうね、この読後感。樹海のはなしなんかは

 怖いんだけど。読んでいて気持ちが落ち込むことが

 なかった。死のことを書いているんだけどね。

・あっ、末井昭さんも「往来堂書店 D坂文庫 2017夏」で

 自著を紹介しています。

往来堂書店 D坂文庫 2017夏

http://www.ohraido.com/archives/5148

特設サイト

http://dzaka.ohraido.com/

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2017-07-25 山田詠美『ご新規熱血ポンちゃん』

・きょうの運勢 「蟹座 仕事でトラブル!」

当たってしまった。昨日から伏線はあった。

 別にわたしがミスしたわけではないのだが、

 巻き込まれてしまい、1時間も拘束されてしまった。

・疲れた。こういうときのストレス解決法って、

 なにがいいのだろうか。

         

・毎日の夕刊で山田詠美の小さなコラムが5回ほど

 続いた。死に関するテーマなんだが、これがすごく

 よかった。

・それで山田詠美が読みたくなって、古本屋へ。

 やはり熱血ポンちゃんだよなと思って、この本を

 見つける。

山田詠美『ご新規熱血ポンちゃん』(新潮文庫

ご新規熱血ポンちゃん

ご新規熱血ポンちゃん

・この本230円だったが、レジに行ったら「半額になります」

 ということで115円。ラッキーでした。

・熱血ポンちゃんをよく読んでいたのは何年前だろう。

 いまも連載されているのだろうか。山田詠美の文章が

 好きで。ひとつひとつのことばの意味を的確にとらえよう

 としている姿勢がいいんだよね。「てめー、そのいいかた

 違うだろう」みたいな。

・「しみったれた権威、格式」に対する批判。それがまっとう

 なんでね。まったくだよ。

         

山田詠美に火が付きそうだ。やはりいまの時代、本が安すぎだよ。

 ビンボー人にとってはありがたい。ビンボー人は本を読め、だな。

 

 

 

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2017-07-24 D坂文庫 2017 夏

・父の実家は酒の小売店なのだが、店じまいするという。

 創業は100年ぐらいになるだろうか。じいさんが、

 造り酒屋から独立して店を開いたのは明治の頃か。

・ばあさんはわたしが4歳の時に亡くなっているが、

 唯一覚えているのは、火鉢で燗酒をつけている姿。

・そうそう子供のころは立ち飲みをやっていて、お手伝いで

 カウンターのなかに立ってコップを洗ったり、

 缶詰を開けたりしていた。あの四角いさんまの蒲焼缶は

 いまのようにパッカンではなく缶切りで開けるのだが、

 よすみで苦戦したのを覚えている。

・4時ごろかな、職人らしきおじさんが集まってくるんだよな。

 それでほんと1杯ひっかけて帰っていく。かっこよかった。

・屋号はカネ丁というのだが、その屋号の入ったむかしの

 酒どっくりを探して骨董屋をめぐったのも小学生の頃

 だったな。へんな子供だ。

・ここまで店を守ってきたいとこ夫婦にはあたまがさがる。

 お疲れ様でした。

          

・たぶん13回目だろうか、往来堂書店の名物

 「D坂文庫」が1年半ぶりにはじまりました。

f:id:heno3ban:20170724211439j:image:w360

往来堂書店

http://www.ohraido.com/archives/5218

ミロコマチコさんのオリジナルTシャツ

http://www.ohraido.com/archives/5251

わたしも1冊選書させていただきました。店頭で

 探してみてください。

・それにしてもミロコマチコさんのオリジナルTシャツ

 には背中に往来堂書店の文字が。Tシャツを着た笈入店長

 まさしく背に往来堂書店をしょってました。かっこいいわ。

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2017-07-17 磯田道史『歴史の読み解き方』

・古い友人が画家になって個展を開くときいたので、

 新宿に足を運ぶ。

“TIMELESS”山形 潔香展

新宿 京王プラザ ギャラリー

〜7/19(水)まで

http://www.keioplaza.co.jp/event/timeless

https://www.kiyokayamagata.com/

・ホテルのロビーから右奥に喫茶スペースがあるのだが、

 そこを囲むように絵が飾られている。これがね、ぴったんこ。

 茶系統の落ち着いた雰囲気の空間に反比例するような

 鮮やかな色彩の絵画。いままでずっとそこにあったかの

 ような。

山形さんにお会いするのは12年ぶりだろうか。だから、

 わたしは緊張していたのだが、すうっと、はなしが

 できた。そうだ、それが山形さんだ。今回の個展の

 タイトルにあるようにタイムレス。

・絵を描いているなんて全く知らなかった。ちょっとした

 ことから絵を発表するようになったそうだ。絵の

 イメージはいつもあたまのなかにあって、ぱあっと

 描くことができるそうだ。

          

・色使いもさることながら、色を重ねてそれを引っかいて

 下の色がかすかにでてきたりするところ。そこがすごい

 なあと思った。上の色と下の色、その組み合わせがね。

山形さんの絵を鑑賞して、いろいろとはなしをして

 なんだろう自分もまだまだだなという感じがした。

わたしも絵を描いてみようか(すぐ調子にのる!)

          

NHK BSプレミアムの「英雄たちの選択」は好きな番組。

 歴史のできごとを振り返って、その時の選択は正しかったのか、

 もしくは間違っていたのでは。を検証していく番組と

 いえばいいのか。

・この番組の司会者が磯田道史で、いまいちばん卓越した

 歴史学者じゃないだろうか。歴史をひもといていくと

 現代につながっているということをひとつひとつわからせて

 くれる。なぜ、日本では政治家世襲が多いのか、ということ

 がこの本の最初にでてくるがなるほどなと思うわ。

・磯田道史『歴史の読み解き方』(朝日新書

・この本のなかで家康のことばがこころに残った。

人間の本心を知りたいなら、言葉よりも行動を見よ

・もう、いまの政局にすっぽりあてはまってしまうでしょ。


 

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