「へのさん」の本でいっぷく

2017-05-19 岸正彦『断片的なものの社会学』

・ここのところ月一のペースで山歩きをしている。

 近くの奥武蔵秩父の山ってあまり登っていなかった

 ので新鮮な気持ちになれる。小川町東秩父などの

 道の駅で地物を買うのが楽しくてしょうがない。

・ここ3回ほど下りで右足の太もも裏がつっぱるように

 なってつらい。いろいろな老化が進んでいるが、足だけ

 は自信があった。のだが、両ひざの痛みにはじまり、

 右足のアキレス腱痛。整形外科でリハビリを行ったが

 あまりよくならず。もう整形外科には行きたくない。

・ショックだなあ。ことしは目標があって山に行って

 いるのだが。

・岸正彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社)を読了。

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

・一昨年の「BOOK5 19号」(トマソン社)の特集

 「年末恒例アンケート 今年の収穫」で何人ものかたが

 この本を取り上げていたので、ずっと気になっていた。

BOOK5 19号 特集:年末恒例アンケート 今年の収穫

BOOK5 19号 特集:年末恒例アンケート 今年の収穫

一箱古本市では本を買わないことにしているのだが(笑)

 例外として「この本があったら買おう」と決めている

 ことがある。今回の不忍の一箱では、『断片的なものの

 社会学』がこの本だった。

千駄木の郷に出店していた「悪い奴ほどよくWる」の箱に

 刺さっているではないか。いやあ、Wるさんの箱では毎年

 買ってしまう。昨年は、濱口竜介監督の本、おととしは

 格安のDVDを2本。

・それにしてもこの本は面白かった。断片的と言っているだけ

 に小さな出来事なんだけど非常に興味深いこと。たとえば、

その海亀がふと、こちらを振り返り、目が合った。

・そのことによって、生きて帰ってこられたのだが。そういう

 ことがあるのだな。

・著者はマイノリティーへのインタビューが仕事上多いそう

 なのだが、その人たちのはなしも興味があってつきない。

私たちは私たちの人生に縛りつけられている。

・もうこれ以上引用しないようにするが、こういう考察というか、

 こういうことばに押しつけがましさがないとことが

 いいんだよな。

・先日、小説「ビニール傘」が芥川賞に続いて三島由紀夫賞

 候補になっていたがWるで落選して、たすきにWるで落選と

 書いて肩から下げていた写真が自分のTwitterに載せていた

 のがおかしかったな。相当にいいキャラですよ。

 

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2017-05-09 白井明大『七十二候の見つけかた』

・いやあ、久しぶりにこのブログイメージを眺めていた。

 これいつ作ったんだっけ。味スタです。フォトショップ

 使っているからMacを持っていたころか。タイトルの」の

 後ろを半角詰めたいなあ。

           

・不忍のマップを置いていただいた中央線の喫茶店に

 行ってきました。奥さまひとりで切り盛り

 されていてらっしゃって、満席でお忙しい。

カレー食べて会計してもらったら「前回も

 お待たせしちゃってすいません」という。

 前回って正月のこと。むかし常連だったという

 こともなく、20年で5回ぐらいしか来ていない。

・すごい記憶力だな。だいたいわたしの顔なんてぬべーっと

 していて存在感ないから、正体がうすいことが多いのに。

・そういえば、これはご主人のマスターでしたけど、

 3年ぶりに行ったときにも覚えていてくれてビックリした

 ことがある。なんという記憶力のいいご夫婦なのだ。

・あっ、マップ置いていただいたお礼言うの忘れた。

 こっちは記憶力のかけらもないわ。

           

・あれは第2回の川口一箱古本市だったかな、100円均一に

 したので最多冊数賞をいただいた。ほんとせこい男だ。

・その時にいただいたのが「川口の匠」(求龍堂)という本。

 奥付をみると執筆者に白井明大さんの名前を見つけた。

川口の匠

川口の匠

・その1か月前に思潮社から「山之口獏全集」の発売を記念して

 対談が行われて観に行ったのだが、白井明大さんも参加されて

 いたのでこんなこともあるんだなと思ったわけ。

・この対談は現代詩手帖 2013年11月号で読めます。

現代詩手帖 2013年 11月号 [雑誌]

現代詩手帖 2013年 11月号 [雑誌]

・ということで白井明大さんの本を読んで見たかった。

白井明大『七十二候の見つけかた』(飛鳥新社

七十二候の見つけかた

七十二候の見つけかた

・季節のこよみの本というより身近なエッセイ。

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2017-05-05 「モモイトリ」2017年春闌号

・一箱ロスではあるのだが、ことしはWEEK企画イベントがない

 ので引き続き谷根千界隈に行くことはなく、ゆったり

 と過ごしている。

・山に行ったり、映画をみたり、もちろん古本屋

 行ったりのGW。

         

・モンガ堂発行の「モモイトリ」2017年春闌号が、

 発売になりました。文芸誌といえばよいのか、

 ミニコミ誌というのか。今回は80ページもの

 ボリュームになっている。

・すでに一箱古本市M&M書店やベランダ本棚、

 mondobooks で並べて売られました。

・「極めてます!ちょっとだけ極めてます!」と

 いうテーマで20人の方が書いています。

・表紙の絵は保光さん、中ページの挿絵はうにぽーちゃん。

 レイアウトは神崎さん。神崎さん、ご苦労さまでした。

         

・もちろん執筆者は、モンガさんの係わりのある方々。

 山川さん、夏葉社の島田さんなど忙しいのに

 よく引き受けてくださったと思う。山川さんは

 漫画ではなく文章というのは貴重ではないか。

藤川さんもいつにも増して忙しいようで大丈夫

 なのかなと心配になってくる。

落合さんやベランダちゃんなど今が旬なひとを

 持ってくるとはモンガさん、にくいよ。

・こう執筆者を眺めているとバランスがいいように

 思う。プロの書き手ばかりでなく、分野も幅広く

 なっている。

・Zさんは、BOOK5のようにせどりのはなし。相変わらず

 おもしろいなあ。Zさんには久しくあっていないが

 どうしているだろう。というより、なんでZさんなんだ。

 トマソン社でせどりの本出してくれないかな。

         

わたしも書かせていただいた。最初はなんでもいいから

 かいてくれ、とモンガさんに言われたのだが、お題を

 出してもらえないと書けないといったら、でてきたのが

 「西村繁男鉄道・父」三つのお題だった。

・「極めてます!ちょっとだけ極めてます!」のテーマが

 あるなんて実はこのモモイトリの後書きで知った。

・まあ、テーマにあったような文章にはなっていたかも

 知れないけどね。 

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・「モモイトリ」は古書西荻モンガ堂などで購入できます。

古書西荻モンガ堂

http://monganao.exblog.jp/

http://d.hatena.ne.jp/mongabook/20170423

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2017-05-01 第19回一箱古本市は終了しました。

・天気に恵まれました。降水確率0%。おとといやきょう

 みたいに途中から雨になったらと思うと……。

          

・ことしは、「谷中の家」「ハウスサポート八號店」

 「HOTEL GRAPHY NEZU」の三つが新しい大家さんでした。

・16日の助っ人集会のあとにみんなでこれらの大家さんを

 まわりました。「HOTEL GRAPHY NEZU」はわかりづらいという

 はなしがお客さんから多かったようですが、そういうところ

 を探してもらうという面白さが、こちらの目的でした。

          

・「HOTEL GRAPHY NEZU」の前で久しぶりに坂部さんにお会い

 しました。わたしがはじめて参加した2006年に古書ほうろう

 で店主をしたのが付き合いのはじまりでした。そのころ

 わたしは仕事で点字カレンダーを作っていて、福祉関係に詳しい

 坂部さんに相談にのってもらったり、取材をさせてもらったり

 して大変助かりました。

・あれから10年も経つのだな。わたしが勤めていた会社がなくなり、

 点字からは離れてしまいました。いま考えてもつくづく一箱古本市

 というのはひととひとをつなぐイベントであるのですね。

          

・4/30の行動記録

行田駅を7:39の高崎線に乗る→赤羽乗り換えで田端へ、構内のBECK'S

珈琲を飲みいっぷく。いつもと同じ一箱の朝→9:15青秋邸でチャリ副部長号を

お借りする→旧石英書房の前を通り坂をくだって古書ほうろう

9:30もう店主さんがお見えになっている。大家さんセットを持って

ホーム谷中へ。藤棚さんとレインボーブックスさんが待っていた。早いなあ。

レインボーさんといつもどおりちょこちょこと話をしているあいだに

時間が過ぎて行く→藤棚さんに任せて再びほうろうへ→不忍通り

チャリ姿の旅猫雑貨店さんとすれ違う→ほうろうでスツールを2個を前かごに

入れてホーム谷中に戻る→10:00ミーティング開始。ベンチを片づけて、

左側に3箱「レインボーブックス」「よたか堂」「藤棚」右側に4箱「文庫善哉」

「幻影文庫」「rojiroji books」「7ばんめのひきだし」に場所決めて

準備開始。それにしても天気よく暑い→11:00販売開始。「文庫善哉」で

冊子「わすれもの」購入。ゲストの山川さんにサインしてもらい、善ちゃんには

落款を押してもらう。すぐに保光さんにもイラストを書いてもらう→

ホーム谷中を藤棚さんに任せて、花歩へ移動→ママ猫さん、マリフォンさんと

はなし。助っ人の現くんの書生姿が花歩にマッチしている。残念ながら

藤の花を見ごろを過ぎていた→路地に恭太さんが立って谷中の家を案内している。

暑い中ご苦労様です→谷中の家はすごいひと。入口のゆず虎嘯ハーフさんに

挨拶。ふるほん中島堂本舗、朝霞書林を廻り、●×文庫でわくろく文庫さんから

パウチされたもみじのしおりを購入→道灌山下通りにもどってチャリに乗って

古書ほうろうへ。店内は人があふれて入れない→とみきち屋さんが不参加になった

ことが残念→狸坂を押して登り旧安田邸へ→雨一二では、本をほめず箱をほめて

しまった。ドジブックスさんは寝てないそうだ。つぐみ文庫さんで「泥酔懺悔」

ちくま文庫)を購入。つぐみさんからいままでに何冊のちくま文庫を買った

ことか。mondbooksが3人揃っているのも久しぶり。ほんとは4人だけどね→

チャリ置いて千駄木の郷へ。山羊屋さんが店主なのに助っ人をしていただく。

ありがたい。ちどり文庫の箱の佇まいが素晴らしい。勝手にやまがら文庫賞だ。

悪い奴ほどよくWるさんでは、またしても本を購入。毎年買わされているように

思うけど。岸正彦「断片的なものの社会学」(朝日出版社)→団子坂をつっきって

坂をくだり往来堂書店→ここも脳天松家さんが助っ人さんを手伝ってくれている。

助っ人のKさんに久しぶりに会う→喜多の園で高級番茶を購入。煎れるのが

楽しみ。ここも店内外すごい人→路地を曲がってギャラリーKINGYO。散歩堂さんに

挨拶。佐倉の一箱実行委員であるseaslugsさんとなはしをしていたしましま本店

さんを紹介していただき名刺交換。やまがら文庫の最後の名刺。しましま本店

さんは松本で上高地線を使って本のイベントしていらっしゃる→12:50

ホーム谷中に戻る。助っ人さんの交代時間→7ばんめのひきだしさんの箱が

すかすか→またも藤棚さんにお願いして谷中キッテ通りへ。キッテ通りでは

初のイベント水玉市が行われていて、どこも店の前にいろいろ並べている→

ひるねこBOOKSで「しのばずくんの玉手箱」。制作者のはとちゃんに挨拶。

すごい数のしのばずくん。毎日作っているそうだ。しのばずくん

ランチボックスを購入→言問通りにでて、新三陽レバニラライス。ここの

レバニラ好きなんだ。チャリ置いてハウスサポート八號店へ。新しいオフィスを

借りて一箱。モンガ堂のお客さんであるコローのアトリエさんに挨拶。

東京をテーマに森まゆみさんの本が並ぶ。あまりものさんで永島慎二黄色い涙

マガジンハウス版を購入。もちろんWりだけどね→裏道を通って、HOTEL GRAPHY

NEZUへ。迷わずなんとなく路地を曲がったらついた。ここも知り合いが多いな。

同期の四谷書房さんに挨拶。四谷さんはなんと18回連続の出店。そとにチーム

お手上げさん、石巻まちの本棚さん。なかにはいってフロントの横に和室がある。

こういうホテルも珍しい。和室には碧山書房さん。先日、縁側一箱でサザエさん

買ってもらった。カワバタ書店さんにも挨拶。そこへとも吉さん登場→

タナカホンヤでベランダ本棚さんに先日のお礼を。おやじランナーの連帯さんは

久しぶりに東京に戻ってきたとのこと→裏道を通って根津教会へ。古書ますく堂、

新・たま屋、晴山屋が並ぶ。M&M書店で冊子「モモイトリ」を。モンガさんと

はなしをしているとPippoさんやわめぞ連の面々が→往来堂経由でホーム谷中

戻る。レインボーさんの箱がスカスカ→またもやハウスサポート八號店に向かい、

手薄な往来堂へ。脳天松家さんの箱もスカスカ→景品を持って急きょタナカホンヤ

→16:30販売終了。引き返してハウスサポート八號店を見届けて、裏道へ→

芋甚が並んでいないので小倉アイスもなか。美味、やはりこれを喰わねば→

またもや往来堂。ほうろうに景品を持っていってもらったとも吉さんがいる。

早!。喜多の園、ギャラリーKINGYOを通って、ホーム谷中へ。もう、片づけは

終わっていて、藤棚さんと警備員さんに挨拶して退去。表彰式会場の谷中防災

防災コミュニティセンターへ→片づけなどをして、2階ホールで表彰式→

終わって助っ人さんをお連れして打ち上げ飲み会会場マザーインディアへ

→19:30ビールで乾杯。至福の時→22:00一次会終了→有志で八剣伝で二次会

レモンサワー2杯飲んでお先に退去→23:30西日暮里から京浜東北線に乗って

赤羽から最終ひとつ前に乗って無事帰宅。

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準備中のホーム谷中

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ハウスサポート八號店

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ちどり文庫

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2017-03-27 山田太一編『不思議な世界』

・きのうは久しぶりに往来堂書店へ。やはりだよ。

 谷口ジローを読みたいと思いながら古本屋

 まわっていたけどさすが往来堂。ピンとくるものが

 パッと目に入る。

谷口ジロー『千年の翼、百年の夢』(小学館

 なんでこの本をいままで見つけられなかったのだろう。

 遺作になるのかな。いやあ傑作です。もう読むのが惜しくて。

・むかしの作品のなかにはストーリーがまどろっこしいもの

 もあるのだが、すっきりと整理されていて。それにアイデア

 というか。このことをここで持ってくるかと。

・「ふらり」を超えた作品を最後に持ってくるとは。

         

チョコボールが好きで、チョコレートはこれしか買わない。

 去年が40周年だったよな、と思ってパッケージを見たら

 50の文字が飛び込んできた。😱ヒエー。1年で10年も

 経ってしまったということではなく、自分の時間が

 狂ってしまったのだ。浦島気分。

         

・同じように山田太一ちくま文庫アンソロジー「生きるかなしみ」

 は随分と前に読んだな。最近「不思議な世界」が出たんだよな。

 と思って奥付をみたら1998年だった。もうどうにでもなれと

 いいたくなってしまったのだ。

山田太一編『不思議な世界』(ちくま文庫

不思議な世界 (ちくま文庫)

不思議な世界 (ちくま文庫)

・このなかで中島らも睡眠薬系統」のなかのことばが

 ガツンときた。

人間が意思の力の下におおい隠しているものの膨大さに唖然とする

・らりっている女の子の豹変ぶりを書いているのだが。ほんとよく

 よく考えてみるとひとまえでは本音をださないよね。薬とまで

 いかなくても、それがたまってくると酒のちからで自分を

 出してしまったりする。

わたしも感情をおもてにだすのがヘタだから、酒飲んで酔いが

 まわると一気にむきだしででてしまうことがある。

 そうか、膨大なものが自分のなかに閉じ込められているんだな。

         

宇野千代「或る男の断面」もおもしろい。というか人間怖い。

 

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