小説家というのは映画やドラマを作る金が無くて、漫画を描ける技術も無い人がなるものかもしれない。ここ2ヶ月くらい、文芸誌や単行本をかなりたくさん読んだのだけど、そう思わざるを得ない。
で、最近のやつばっかりじゃつまんないなと思って倉橋由美子を読み返してみたら、やっぱしこの人がいちばん面白いのでした。小説でしか表現できないグロテスクな世界観。そう、世界は映像化はできるけど、世界観は小説でしか表現できないのだ。若手作家よがんばってくれ。小説と落語がつまんない世の中には住みたくないよ。

スミヤキストQの冒険 (講談社文芸文庫)

スミヤキストQの冒険 (講談社文芸文庫)