正月は里帰りする人や神社へ参拝する人が多く賑わいます、お祭りは楽しみのひと時です

「遊ぶ」のは遠くまで「足を伸ばす」事かもしれません。「遊んでいる」の名護方言は「asidun=アシドン」です。
足を伸ばす時には「手」も「伸ばし」ます。「手足を伸ばしている」状態が「asidun=アシドン」かもしれません。
楽しい行事があると「いそいそ」と「急いで」出掛けるでしょう。楽しいのを名護方言では「イソ」ハンと言います。
古語あるいは首里方言では「isho shiya=イショシヤ」と言っていたようです。古くから名護に伝わる大兼久節に

名護ヌ大兼久
馬「走チ」イソシヤ
船「走チ」イソシヤ
我浦泊

と言う歌があります。「楽しい状態」を「走チ」と表現しています。人間は「ハラハラ」するのが好きなようです。
「恨み」を「晴らす」のも当事者にとっては「楽しい」事かもしれません。「楽しい=走チ=遊んで=アスディ=A SUDI」
又はアシディと考えられます。現代も競馬や競艇は見る「娯楽」としては双璧ではないでしょうか。子供が「その辺を友達
と遊び回っている」時、子供は何処にいるのと聞かれた名護の親は子供は「asidun=アシドゥン」と答えていました。沖縄
方言の「un」は英語の「ing」と同じで、現在進行形を表しています。人間は「楽しい時を過ごしたい」と思う時は「祭り」
を開きます。 そうすると大勢の人が「集まり」ます。昆虫や鳥が沢山「集まる」のを「suda=集」クと言います。人間が
沢山「集まる」と「su'dan=shu'dan=集団」です。棚などにある物は上の方にある物は取り難いですが、「手を伸ばす」と
「sudan=数段」上の物まで取れるでしょう。お祭りの時には見る人とする人に大別されます。するのが下手で「aside=足デ」
マトイになりそうな人は、する方ではなくて見る方に回ります。正月は「遠く」に住んでいる家族が故郷に戻り家族が「集=
tudo=ツド」イます。神社の参拝にも沢山の人が集まります。わざわざ「遠く」まで「足を運び」ます。日本語のお祭や行事
に関する言葉を見るとシュメル語やアッカド語と非常に似ているのに気づきます。「s」の音は「t」の音に変り易いです。
英語の「thank you」をサンキューという人が多いですが、以前はテンキューと言う人もいました。「イショシヤ=イソシヤ
=愛しや=一緒に居たい人との楽しいひと時」だと推測できます。 一緒に居たい人と一緒に「遊んで」「asudi=asidi=
アシディ」暮らすのが、庶民のとびっきりの「楽しみ」だったのかもしれません。今でも湖や浜辺に行くと二人乗りのボート
にアベックが乗っているのが見えます。 名護浦はそのような場所で、名護のみやらびはそれで有名だったのでしょうか。
次のような歌も残っています。

 浦々ヌ深サ
 名護浦ヌ深サ
 名護ヌ美童ヌ
 思イ深サ

 今の時代は土曜や日曜は恋人と遊んで暮そう、「asudi=asidi=遊ディ」暮サと思い、実行している人が多いです。名護の
浜辺や海も昔のようにアベックが遊べる浦々になるような政策が待たれます。


 シュメル語では次の通りです。

  A SUD =(手足や腕を)伸ばす、広げる、走る、舟を走らせる
       英語では spread, stretch, run, sail

  A = 腕、英語では arm

  SUD = 遠い、英語では distant