どんどん遠くへ


石狩川の上流源流を過ぎて、常呂川の支流に沿うように国道を走る。
延々と走る。それだけでわくわくする日。
かなり交通量多く、ビュンビュン飛ばす車もあって、写真撮りたくても路肩に停まれるタイミングなんて無い。
流れる風景を見逃さないように、おめめぱっちり開けていたら目玉が乾いて、逆に涙ぼろぼろ。
な、泣いてなんかいないわよっ。
大小いろんな湖があったのを、帰宅してから地図で確認するのもまた楽しいね。

オホーツク海が見えた!というあたりで可愛い駅発見。
JR釧路本線、藻琴駅。
ホーム側もぐるりと探検。電車はしばらく来なさそう。

駅舎正面横に設置されていた看板には、映画「網走番外地」(1965年)の中に出てくる駅とある。
そうなの?
この頃の日本映画はぜんぜん知らないけれど、俄然、新しい興味が湧いちゃった。
こりゃー、ちゃんと観てみなきゃ。

いっぱい遊んで、くったくたになった1日の終わり。
ナイトキャップは日糧製パンの「しっとり豆ぱん」98円。おいしーんだわ。
旅の間、お昼時にちょうどいい食堂が見当たらないことがほとんどで、ここの菓子パンに、けっこう助けられたの。
それと「京極の名水」85円。わずかに塩気を感じる(そう感じるだけと思う)ような口当たりで飲みやすい。
道内どんな小さな町にもあるSaicomartでこの2つを買い、持ち歩きました。
早めにお布団にもぐりこんでオヤツをムシャーッなんて悪行は、お家ではありえない。
出張泊でもやらない。
今だけ特別!と、パンに散らばった大粒のお豆をひとつひとつ数えながら、無心にもぐもぐやっているうち、
なんとなく、お数珠を繰っている気分になってしまった夜。なー?