Eric Marienthal氏クリニック(6)
デモンストレーションとして、最新アルバム"It's Love"から
"In A Sentimental Mood"の演奏。
(本日時点で、http://ericmarienthal.com/に行くと流れてます。)
その後、Q&Aセッションへ。
Q1:マウスピースだけの練習方法を教えて下さい。
A1:…マウスピースだけでの練習?うーん、あまり意味が有ると思えないのだけれども…
アンブシュアを確認するのには使えるかもしれないけど、ちゃんと楽器に付けて
練習した方が為になると思うよ。
Q2:サブトーンやオーバートーンの練習方法について教えて下さい。
A2:サブトーンは単にちょっと顎を引くだけで簡単に出せるよね。
オーバートーンの練習は、僕自身は実はあまりやらないのだけれども、喉を開くのに良い練習だよね。
(実際にやってみせてましたが、第3倍音以降が遥かに高音になってしまうという、
僕と同じ悩みを抱えているみたいでした、笑)
Q3:高音が痩せるのだけれども、どうしたら良いだろうか。
A3:より沢山のエアでのサポートが必要だと考えて下さい。
Q4:実際に吹いている時の舌の位置は?
A4:(色々吹いて試してみて)うーん、どうも無意識的にリードからあまり離し過ぎないように
しているみたいだな。
そうでないと、高速フレーズでアーティキュレーションを入れたりする時に舌の無駄な動きが
大きくなってしまって、演奏するのが難しいからだと思う。
Q4:ダークな音、説得力の有る音を出すために何か良いアイディアが有れば教えて下さい。
(※これ僕が聞いた質問です。)
Q5:自分の音はやっぱり自分の音であって、それが個性なのだと思う。
吹くのに楽(comfortable)な楽器、セッティングを選ぶのがベストだと思う。
僕もマウスピースをビーチラからメイヤーの6番に変えたり、リードをバンドレンから変えたりして、
その度に「おー、音が凄い変わったぞ!」と違いを感じていたのだけれども、
実際録音したものを聞いてみると、やっぱりそれは自分自身の音なんだよね。(Sound like as mine)
ハリー・ポッターでハリーが自分のタクトを選ぶ時に、風がごぅと吹いたみたいに、
自分自身に合う、「これだ」と思える楽に吹けるセッティングで練習するのが
一番だと思う。
他にも何か質問が有ったら、遠慮無くホームページの"Ask Eric"から質問して下さい。
僕に直接届く仕組みになっていない(※多分マネージャーか誰かがスクリーニングしてる)ので
時間は掛かるかもしれないけど、貰った質問にはとにかく順繰りに答えるようにしているので。
といった感じでクリニックは終了となりました。
クリニック終了後、当日朝に届いた"Play That Funky Music"のスコアと、
アルトのケースにサインして貰いました。
アルトのケースは「どこにサインしたら良い?」って聞かれたので
「全面使って書いてくれ」とお願いしました(笑)
いやはや…ジョークも面白かったし、チャーミングで素敵な方でした。
とても楽しく、為になるクリニックでした。
やっぱり(効率的に)もっと練習しないとな…。
同行した嫁(#゜Д゜)(Jazzドラマー&クラッシックピアニスト)も管楽器の視点とか、
「練習はゆっくり正確に」とかの辺りで何かヒントを得たみたいでした。