つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

稀勢の里は引退がふさわしい

 大相撲九州場所が始まって、今日で4日目。驚いたことに一人横綱稀勢の里が4日間負け続けています。本当に情けない、実に恥ずかしい関取で、解説の北の富士さんじゃないけど、出る言葉がありません。このブログでも再三書いてきましたのが、稀勢の里はこれまでも期待を裏切ることばかりでした。でも、今回ほど裏切った例はないでしょう。もう見苦しいから引退すべきです。
 小生も稀勢の里の取り組みを全部見たわけではなく、1,2番だけですが、見たところ左手が使えていません。彼は左からの押っつけで相手の体を起こし、攻め切るのが本領ですが、左の押っつけが弱いので、相手にいなされたり、はたかれたり。そればかりか、妙義龍戦では投げを打たれて、土俵下にあおむけにころがされてしまいました。正直言って、投げの打ち合いで横綱が土俵下にころがされるのは見たくない。
 今年はずっと休んでいて9月場所に出て10勝5敗。まあまあの成績だったし、今場所は白鵬鶴竜の他の横綱もいない。ですから、多くの日本人ファンは稀勢の里のもう一回の優勝が見たいと期待したことでしょう。それを初日から裏切り、4日まで4連敗とはこれ如何。過去に例がないのでは。開いた口がふさがりません。
 つらつら思うに、この人の場合、左手が使えてないからけがが完治していないとか、稽古不足とか、そういった問題ではないと思います。要はこの人が生来持つどうしょうもない非スター的運命、ここ一番の力が出せない気の小ささ、精神力の弱さにあると思います。平幕を含めて4連敗して、今後どのツラ下げて威風堂々の土俵入りなどできるというの。残念ながら、これ以上無惨な姿を見たくないので、引退がふさわしいのではないでしょうか。
 稀勢の里と同様に、テニスの錦織圭もここ一番の力が出せない選手ですね。かつて全米オープンでは、ジョコビッチを破って決勝戦まで行ったのに決勝戦で格下の選手に負けてしまいました。今回のATPツアー・ファイナルズでも格上のフェデラーを破ったのに、アンダーソンというほぼ対等の選手にぼろ負けしてしまいました。この人も期待を持たせながら、最後に裏切られてしまう人です。
 最後の場面で気の弱さが出てくるのって、日本人の特性なのかな。でも、そうじゃない感じもします。女子卓球の伊藤美誠平野美宇らは強敵中国人をもとともしないし、サッカーの若い選手もフィジカルが強い外国人とも対等に戦い、得点しています。21世紀に生まれたスポーツ選手はここ一番のところで力を発揮するので、そう悲壮感を持たなくてもいいのかも知れません。


 上の写真は、福島県裏磐梯で、磐梯山を背景にした五色沼の風景。夏模様だった奄美大島旅行の1週間後、今度は肌寒い晩秋の裏磐梯で温泉を楽しんできました。