鹿児島県・川内原発2号機と日本の原発再稼働に前進を!【後編】[HRPニュースファイル1508]

http://hrp-newsfile.jp/2015/2430/

※本日は、昨日の【前編】のつづきをお送りいたします。

文/幸福実現党 鹿児島県本部 副代表 兼 HS政経塾 4期生 松澤 力(まつざわ・いさお)

◆コスト高で稼働率を抑えなければならない

無理をした電力確保のもう一つは「コスト高のため本来稼働率を抑えなければならない設備の稼働率アップ」でした。

今年の夏の九州電力の最大電力需要を賄う供給力の一つとして、揚水発電が活用されています。

揚水発電は夜間の電力需要が低い時間にポンプで下池の水を上池に揚げ、電力需要が高い昼間に水を落とし発電する仕組みです。

大型蓄電池のような設備ですが、大きな設備投資が必要な割に稼働率が低くなることから発電コストは高くなる傾向にあります。

揚水発電による電力確保のため、夜間に火力発電で燃料を余分に使用して水を上池に揚げていました。

揚水の利用は可能な限り抑制しなければ電気料金の上昇につながりますが、夏場にはコストが高い揚水を準備しなければ電力需要を賄えない状況でした。

例を挙げれば、今年8月16日の九州電力の供給力1333万kWのうち183万kW(13.7%)を揚水発電によって電力供給を行っていました。

火力発電や揚水発電などに電源を依存する構図は、電気代上昇にもつながっています。

原発事故前に比べた全国平均の電気代は家庭用で2割、企業用で3割も値上がりしました。こうしたコスト上昇分を価格転嫁できない中小・零細企業への影響は深刻です。

原発停止でも「電気が足りている」という認識では十分とは言えず、日本全国の原発停止により非常にコスト高で綱渡りの電力供給が行われていることをよく認識しておくことが重要だと考えます。

◆2012年 衆院鹿児島3区補選から訴え続けた「原発再稼働」

私は2012年衆院補選から、川内原発を抱える鹿児島3区で「原発再稼働」を主張してきました。当時は脱原発の論調が非常に強く、脱原発を訴える方々との激しい論戦もありました。

しかし、全国の幸福実現党の同志の方々と御支援くださる皆様に支えられ、日本の将来を見据えた「原発再稼働」の必要性を一貫して訴え続けてくることができました。

その後、今年8月に新規制基準下で初となる川内原発1号機が再稼働となったことには、これまで御支援くださった全国の皆様に心から感謝申し上げます。

9月16日、私は鹿児島県庁と薩摩川内市役所を訪れ、県知事と市長宛てに、川内原発2号機の再稼働実現を求める要望書を提出して参りました。

川内原発2号機の再稼働も、必ず実現しなければならないと強く念いを持っております。さらに今後は、原子力規制委の規制基準に適合した日本全国の原発再稼働を強く求めます。

日本の電源構成の検討には、発電コストや安全性・安定供給、温室効果ガスの排出削減などに加えて、エネルギー安全保障も忘れてはならない非常に重要な論点だと思います。

再生可能エネルギーも国産電源ですが、安定供給や発電コストなどの課題も多く存在します。資源の少ない日本にとって、安全性を確認した原発の活用は欠かせないことだと考えます。

今後、日本の原発は、さらに安全性や技術の向上を目指していくことが求められます。日本の未来の発展のため、今後も原発再稼働の推進に努力を重ねて参ります。

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