静かな、雨降りの日曜日の朝。娘が今朝、一番の飛行機で東京に一旦戻った。
ラフマニノフのピアノ協奏曲の2楽章から聴き始め、3楽章が始まった。パッとあの当時の『レニングラード』の景色が浮かんでくる。それと同時に当時青春時代のど真ん中、彼女が思い出される。その姿が思い浮かぶと、景色は一気に京都上賀茂の大田神社に移動する。黄色のブラウスを着た、M子ちゃんが恥ずかしげに髪の毛に手をあてて笑顔で見つめてくれている、ワンショット！
娘の最近のワンショットにお気に入りがある。その絵は何と25年ぐらい前のあのワンショットに重なるのだ。目元が、体型が似ている！娘とM子ちゃんが！
雨の日曜日の瞑想のような想いを巡らす静かな時間。同じラフマニノフのパガニーニの主題による変奏曲が物憂げに流れている。
