札幌ラーメン・正統派

札幌、それはラーメンの街。
以前もそんな内容の日記を書きました。
 
http://d.hatena.ne.jp/hiro1578/20100109/1263013459
 
あの花森安治氏が感銘を受けた札幌のラーメンは、いまや百花繚乱の爛熟期を迎えています。
 

東北以北最大となる、190万もの人口を抱えた北緯43度の大都会、札幌。
まさにここは「ラーメン戦争」の舞台。
個性溢れるラーメン屋さんが、日々その味を競い合っています。
ある店はスープに魂を注ぎ、またある店は斬新な具で勝負。
札幌ラーメン=味噌というのも既に過去の話。
進化と、そして淘汰が激しいのも、札幌ラーメンの特徴と言えるでしょう。

その一方で、純粋な札幌風の味噌ラーメンは、一時期のブームが沈静化した今となっては、残念ながら探しだすのが難しい状況なのです。
 
そのような中、一つのお店に巡り合いました。
「喜來登」(きらいと)という、狸小路5丁目にあるお店。
 

 
ここで久しぶりに、ホッとする札幌ラーメンに出会うことができたのです。
 

 
白濁した味噌ベースのスープ。
たっぷりのモヤシ、そして細かく刻まれたネギ。

 

 

縮れの強い、黄色く輝く中太麺。
ゴロンと大胆に入れられた豚挽肉。
そう、これがまさに札幌ラーメンのビジュアルそのものです。 
 
 
 
さぁ、さっそくスープを口にします。
すると「薄い」見た目からは想像もつかないほどの深いコク。
上品で控えめな甘みが一杯に広がってていきます。
たっぷりの野菜たちと豚挽肉、そしてちょっぴり固茹での麺と絡めて、喉の奥に流し込む倖せ。これぞ「正統派札幌ラーメン」の醍醐味です。
びっくりするぐらいに高く聳える「ネギタワー」がこの店の特徴。
 
あぁ、美味しい。
とても美味しい。
札幌ラーメン、最高です。
 

まだまだ寒い札幌の4月に味わった、心と体がほんのりと暖まる、絶品のラーメンでした。
  
店員さんの応対も、とても丁寧で気持ちが良いです。
何度も足を運びたくなるお店ですね。 
 
 


 

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