めまいに漢方薬

16日は稲刈りを休んで、日本東洋医学会新潟県部会で発表してきました。薬剤師の発表は私だけですが、積極的に発表しないと薬剤師の漢方に対する評価をきちんとしてもらいたいのです。


また発表をすることで資料の作成などにかなりの時間をとられますが、それだけしっかりと準備をすることで勉強にもなりますから、自分に対してもメリットがあります。終わってひと段落と生きたいところですが、23日は東京の北里大学で漢方治療研究会があり、ここの発表に備えて資料を作っているところです。


漢方治療研究会は、漢方の学会の中ではレベルが一番高いと思いますから、準備も大変です。アレコレ資料を集め稲刈りの合間を縫って格闘中です。


さて、16日の発表は”めまい”に対して漢方薬を使用し、劇的に効いた症例を考察を加えて発表してきました。めまいにもいろいろ種類があり、今回は回転性のめまい(グルグル廻るタイプ)が中心の症例でした。


小脳などに原因があって起きるめまいもありますから、めまいの相談を受けた時には注意が必要ですが、多くの場合原因もハッキリせずビタミン剤や循環改善剤などを中心に治療を受けているようです。


しかしこれら薬剤の効果もハッキリせず、諦めている人も多くいるようで、我々に相談に来る方も結構います。私のところでは漢方薬の出番となるわけです。


漢方では一般的に水毒として扱うことが多いめまいですが、太陽病・少陽病・陽明病・陰病・血症・などもあり、きちんと症状や状態を確認しないと間違えることになります。


例えば水毒を改善する漢方薬で治った場合は、水分の摂り方に問題があるわけですから漢方薬を中止しても、水分摂取を考え直す必要があるわけです。このことを理解して生活を改められると再発を予防することが出来ますし、真の体質改善にもなるわけです。


今回の症例にはタクシャトウという漢方薬がヒントになりました。眩暈に苦しむ方は多くいますが、日常生活の問題点も一緒に見つけることが出来る漢方相談で改善するのもいいのでは?


もうすぐ彼岸に入りますが、この頃もめまいの相談が増える頃です。それだけ体調が崩れやすいのですから、気をつけてお過ごし下さい。


漢方薬・心の病・皮膚病・生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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