血圧は体重と同じように測定機械さえあれば、専門的知識なしに簡単に測ることができる健康数値です。医師が使用している水銀柱式の血圧計から一般の方が使いやすいデジタル式のものまであります。
血圧は1日のうちでも絶えず変動し精神的な影響も強く受けます。そのため診察時の血圧と家庭で測った血圧が異なることは当然ですが、以前は家庭の血圧計が壊れているのではないかと時折相談を頂くこともありました。
当初の血圧計は確かに測定誤差が大きかったようです。しかし現在普及しているタイプは基本的に測定差はないと考えてよいようです。価格が安いから不正確と言うこともありません。
血圧は上腕(肘と肩の間)で測定し、多くの統計から正常血圧を決定しています。家庭での血圧測定がある程度普及した現在でも、家庭での血圧は参考にして医療機関での測定値で判断しているのです。
最近はより手軽に計れるように、手首や指で測るタイプの血圧計も販売されています。あくまでも参考値と考えるのなら構いませんが、健康管理の指標に使うのであれば手首タイプや指タイプの血圧計をお勧めしません。
理由として、血圧を決める要素には心臓の収縮度・血管の弾性度・循環血液量などの他、血液粘度・血管分岐部などからの反射波・血管径・・・等があり、かなり複雑なことがあります。
測定部位が異なれば当然測定結果も異なりますが、手首や指で測定した血圧値に先ほどの要素を全て入れて補正することは不可能であろうと思われます。誤差が大きくなることは容易に予想でき、健康管理に使用するには信頼性が劣ります。
今現在、手首式・指式の血圧計を持っている方は買い換える必要はありませんが、あくまでも参考値として活用されることを望みます。またこれから新しく買おうとしている方は従来どおりのオーソドックスな上腕式の血圧計をお求め下さい。
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