ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2008-04-14 トウキについて

2/14のバレンタインデー、3/14のホワイトデーにからめて、本日4/14はブラックデーと呼ぶことがあるようですね。バレンタインデーにもホワイトデーにも関係のない人が集まって黒い食べ物(スパゲッティだったかな)を食するんだそうです。この時に誕生するカップルもあるんでしょうね。


今回紹介する薬草トウキも壊れかけた夫婦の関係を修復する逸話が伝えられる縁起のよい薬草です。子宝に恵まれなかった妻が里帰り先で飲んだ薬草によって、冷えや顔色が良くなり再び夫と同居、その後めでたく妊娠したという話です。


この逸話によりトウキと名づけられ当(マサニ)帰(カエル)ことから当帰の字が当てられたとか。この逸話のようにトウキは”婦人科の聖薬”に位地づけられ、トウキシャクヤクサン・ウンケイトウ・シモツトウ・キュウキキョウガイトウなどに配合されます。


我家の薬草園にも植わっているトウキが若葉を伸ばしだしました。昨日この新芽を摘んでうどん味噌汁に薬味として加えて飲んでみました。トウキはセリ科の植物ですからセロリに似た香りがあり、好きな人には満足いくのではないでしょうか。きっと天麩羅にしても美味しいと思います。


生薬としてはトウキは根を使用しますが、葉の新芽を食べたり硬くなった葉はお茶としての利用も可能です。新潟県では昨年の中越沖地震の震源地の近くに米山という名峰があり、トウキが自生して古くから米山トウキと呼ばれています。トウキを軒先に飾り強い香りを魔よけにしたと聞いたこともあり、いろいろと利用されてきたようですね。


このトウキは「血ヲ増ヤシ、身体ヲ温メ、痛ミヲ止メル」働きがあり、婦人科系の病気だけでなくリウマチなどの整形外科疾患、虚弱体質の改善など広く使用されています。漢方の軟膏として一番使用されている紫雲膏にもトウキのエキスが入っています。


漢方薬原料として、重要な働きがあり不妊症やリウマチなど深刻な相談に使うトウキです。最近はコストの関係で収量の多い”北海トウキ”や中国での栽培品が増えていますが、私は日本産の”大深トウキ”にこだわっています。価格も2〜3倍しますが、多くの本や先輩諸氏から”日本産大深トウキ”が最高品と言われる以上、大切なお客さんには使ってあげたいですね。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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