:NO.1『百年の愚行』

hiroki-u2010-01-05

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百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY 普及版 (単行本)
池澤 夏樹 (著), アッバス・キアロスタミ (著), フリーマン・ダイソン (著), 鄭 義 (著), クロード・レヴィ=ストロース (著), 小崎 哲哉 (著), Think the Earth Project (著)
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[ 8点 ] ※10点満点中

実家の大掃除をしていたら、こんなものが出てきたので、手を止めて読んでみました。

[目次]
『海・川・湖沼/大気/森・大地/動物/大量生産・大量消費/核・テクノロジー/戦争/差別・迫害/難民/貧困』

人類が地球環境と自分自身に対して及ぼした数々の愚行を写真集に纏めたものなんだけど、人間の欲望って怖いね。業の深さが見えないっていうのかな。

↓巻末にこんな言葉が書かれていて、ドキッとさせられた。

人は、一度手にしたものをなかなか手放したがらないからだ。そして問題は、それこそが病の問題の本質であるということである。

悪魔パーピマンがいった、
「子のある者は子について喜び、また牛のある者は牛について喜ぶ。人間の執着するもとのものは喜びである。執着するもとのもののない人は、実に喜ぶことがない。」
師は答えた、
「子のある者は子について憂い、また牛のある者は牛について憂う。実に人間の憂いは執着するもとのものである。執着するもとのもののない人は、憂うることがない。」
(『ブッダのことば スッタニパーダ』中村 元訳)
 
われわれはまず、「執着するもとのもの」を捨て去るべきではないだろうか。

2010年は、公私ともに変化の年になりそうなので、『執着しない』をモットーに変化に柔軟に対応していきたいと思います。

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]