昨日の開幕戦。NECグリーンロケッツ東芝ブレーブルーパス。今年2月の日本選手権で大雨の中で6−6の同点による両チーム優勝となった記憶も新しく、開幕にふさわしい好カードです。国立競技場には出かけられませんでしたけど、テレビ神奈川で観戦しました。雨は上がって季節外れに涼しくラグビー向きの気温になりましたね。
スタメンSOは安藤やったけど、前半28分で早々にヤコに交替。交替直後からナイスキック連発で流れを変えました。
ヤコは一昨年より一回り身体が大きくなっていて、さらにパワーアップしている感じです。まだチームとの呼吸がぴったりとはいかない感じでしたが、次のゲームからは非常に期待を感じさせました。(ヤコは、トライネーションズでの南ア代表では今年はイマイチ活躍できなかったけれど、NECでは頑張って欲しいものですね。)
試合は東芝がSO吉田大樹が自らのキックを追いかけて自分でトライして先行し(ゴールも成功)、その後PGで3点を追加、10−0。NECも34分にヤコのPGで3点を返して10−3で前半を終えましたが、後半は東芝FWがうまさをみせ、NECはマーシュが膝の不調で後半8分で途中交替。じりじりと押され始め、12分にはゴール前モールから190cm、120kgの侍バツベイのトライ。(このバツベイは日本に帰化したので、外人枠にならない!)
NECは雨のためもありミスが多く、やや消化不良気味でした。
ノーサイド直前の後半41分、NECのウイング窪田が抜け出して走りきり右隅にトライ。ヤコが難しいゴールを決めたものの、17−10で敗戦となってしまいました。「負けても7点差以内ならば、勝ち点1を追加」を、最後のトライとゴールのおかげで確保しています。
シーズン開幕戦で、世の中ではラグビーをやっていることもそれほど知られていないかもしれないのに、15,418人も国立に集まってくれたのは、ちょっと意外やけど嬉しいですね。
村上さんのブログを参照。
トップリーグの記録サイトを参照。
MSNの記事も参照。
この日曜には、長居競技場でサントリー神戸製鋼三洋電機トヨタという好カードもありますが、早く観戦に行きたくなりました。

ハワイの星空

池袋サンシャインシティプラネタリウムに行ってきました。いま「Aloha! Hawaii 星たちの楽園 〜ジェイク・シマブクロのウクレレ・サウンドが誘うハワイ星空紀行〜」という番組を上映中だから。ジェイクのウクレレの曲にのせて、ハワイやタヒチの満天の星空をゆっくりと見せてくれるプログラムで、非常に楽しめました。上映期間は、3/18(土)〜6/11(日)です。興味のある方は是非どうぞ。

日本選手権決勝観戦

NEC連覇記念Tシャツ

NECの連覇か、東芝府中の三冠か、と期待が膨らんだ決勝戦ですが、あいにくの天気。湘南の自宅を出る時には小ぬか雨くらいで、「空は明るいから徐々に弱まるだろう」と軽く考えて秩父宮に向かいました。
12時過ぎに到着すると、既にかなりの人が集まっていました。空はそこそこ明るいものの、雨足は弱まりません。グリーンロケッツ・ポンチョを購入して雨に備えることにしました。席はバック指定席なので、屋根はなし。開始ぎりぎりに席に着きました。
やはり雨のせいか、両チームともキック多用で、なかなかトライにまで結びつかず。NEC安藤がPGを手堅く2つ決めて、前半30分までに6-0とリードし、その後35分に東芝府中もPGを返して、6-3のNECリードで前半を終えました。
後半になって東芝府中のFWがモールでしつこい攻めをより意識するようになったこともあり、NECは反則が増えました。が東芝は好位置のPGをはずし、追加得点がなかなか入りません。NECもPGを1つはずし、追加点がないまま膠着状態が続きました。
しかしとうとう後半18分に東芝がPGを決めて6-6の同点に。NECがやや荒くなり、流れがやや東芝に傾きそうな後半33分、NECの不動の7番マーシュが「故意の反則」でシンビンに。10分退場と言うことは、後半終了までマーシュなしの14人で戦うのか、とNECファンは不安になりました。
このシンビンのペナルティから東芝府中の日原がPGを狙うことになります。「これはヤバイ」と思ったものの、今日の日原は不調でこれをはずし、得点は6-6のまま。しかしシンビンで一人足りないNECは防戦を余儀なくされ続けます。
東芝府中は執拗なドライビングモールを繰り返し、一人不足ながらNECが必死のディフェンスでこれを守り、と 息もつけない攻防が続くうちに時計は後半44分に。ついにマーシュのシンビンが解けて戻って、NECが守りきりノーサイド。日本選手権史上初のノートライゲームで、両チーム優勝となりました。
NECの連覇か、東芝府中の三冠か、ではなく、NECの連覇と東芝府中の三冠が同時に達成された訳です。両チームおめでとう。

朝日新聞に写真が出ていましたので、ご参照を。

試合後にグリロケテントを見ると、「連覇記念限定版Tシャツはいかが?」と叫んでいます。思わず1枚購入してしまいました。左袖には金の星が4つ。それぞれにはJ、M、J、Jという文字が白抜きされているので、日本選手権、MSカップ、日本選手権連覇、を意味しているよう。背中には「連覇」という金文字をバックに、「VICTORY MEMBERS」としてポジション別の全選手名が印刷され(ヤコも含まれてました)、最後には「and Supporters!」と大きな字で書かれています。万一連覇できなかったら、ゴミ箱行きになりかねなかったデザインですが。

日本選手権 準決勝

今日、日本選手権準決勝が行われました。先週、トヨタを破る金星をあげた早稲田が、東芝府中と対戦。秩父宮は1万7千人を超える観客。トップリーグMS杯を制した東芝はさすがに強く、今週の早稲田はラインアウトでも苦戦。それでも前半終了間際までは7-0と食い下がります。ハーフタイム直前に1トライを追加されたものの、前半は12-0で折り返し。なかなかの健闘でした。
とは言え、東芝の薫田監督がハーフタイム談話で語ったように「ボディブローが効いて」後半は徐々に東芝への流れが強くなります。後半に5トライを追加して、43-0でのノーサイド。「早稲田にもうちょと頑張って欲しかった。惜しかったな」という気持ちと、「トップリーグ覇者が大量得点で勝つのは当然」という気持ちの、どちらもが本音と言う感じ。学生は通常は外国人選手とのレベルの高いブレイクダウンを経験する機会が圧倒的に少ないのに、早稲田はよくここまで戦えたと思います。将来のJAPANのレベルアップのためにも、学生レベルからもっと高いレベルの試合を増やして行けると、もっともっと面白くなっていくのではないかと思いました。

もう一試合はNEC三洋電機。昨年9月のトップリーグ開幕戦でこのカードは同じ花園で戦われていて、その時は31-21で三洋が勝利していました。
三洋はもとオールブラックストニー・ブラウンが帰って来たこともあり、非常に厳しいディフェンスとキックを続け、前半30分過ぎには超大型WTB角濱選手がトライも決めて、前半は13-3と三洋リードに終わりました。(角濱選手は190cm、90kgです。デカッ。普通はこのサイズはロックかバックローで、バックスリーではないですよね。)
NECは後半になって少しずつ歯車がかみ合い始め、PGからのモールでの箕内のトライ、FB武井の素晴らしい走りによるトライと得点を続け、17-13と逆転しました。ところが後半30分頃には三洋トニー・ブラウンの冷静なDGが成功。17-16とわずか1点差に詰め寄られます。息詰まるような熱戦が続きましたが、ロスタイムを迎える中でNECが執拗なモール攻撃をゴール前で繰り返し、このままノーサイドとなって辛勝かと思われました。すると、最後の瞬間に右に展開。後半WTBで途中出場したシェイン・オースティンが右中間に飛び込んでトライ。安藤のコンバージョンも決まって最終的には24-16でノーサイドとなりました。
シェインは昨年10月末の神戸製鋼戦でもロスタイム逆転トライを決めてくれましたが、今日の試合でも最後にきっちり鋭い働きを見せてくれました。
これで決勝の相手は、東芝府中トップリーグでは1月9日に20-5と勝利したものの、MS杯では逆に23-10と借りを返された相手です。来週の日本選手権決勝では、ぜひ今度はNECが借りを返して、日本選手権連覇し、東芝の3冠を阻止して欲しいもの。秩父宮で応援しないと!

早稲田xトヨタ

テレビ観戦で日本選手権2回戦、早稲田xトヨタを観た。FWの高さでトヨタが圧倒的に有利に思われた。これではラインアウトは早稲田はきついやろうなぁ...というのが始まる前の感想だった。ところが。
試合が始まると、早稲田がトヨタラインアウトを粉砕した。早稲田がリードを続け、トヨタがトライを取ればすぐに取り返す。後半20分を過ぎてトヨタがセコベ・レアウェレを投入し、その後 25-28まで接近した時には、最後の10分でトヨタが力で突き放すのかも知れないという考えも浮かんだが。
終わってみると早稲田が28-24で勝利。学生がトップリーグ上位チームにここまで堂々と戦い、立派に勝利したことは、素晴らしい力だと思う。素直に感動した。早稲田おめでとうございます。
来週は早稲田は東芝府中秩父宮で、NEC三洋電機と花園で、それぞれ準決勝を戦う。どちらもとても激しい試合になりそう。

P.S.
NECのブログ「ロックなもんじゃねぇ」に気になる記事が掲載されていた。

試合会場にお越しの際は是非NECグッズ売場に立ち寄ってください!そこであなたを迎えてくれる選手とは…。会場に来てのお楽しみです(^O^)

って、なんだそれ?と思っていたら、向山選手のブログに答えが
ヤコがようやく来日したとのこと。今日のNECxコカコーラウエスト戦では「NECグリーンロケッツグッズ売場担当」だったとのことだが、日本選手権準決勝または決勝ではプレーが見られるのかなぁ?

藤原和博さんの本

藤原和博という方がいます。リクルートを飛び出して、今は中学の校長先生をされています。最近、ちくまプリマー新書で『「ビミョーな未来」をどう生きるか』という本を出されました。なかなか良い本でした。中学2年の娘がいるので読むことを勧めたら、すぐに読んで面白いと言ってくれました。
「ビミョーな未来」をどう生きるか (ちくまプリマー新書)

なかなか魅力的な言葉がありました。例えば、

昔は「万人にとっての正解」であったものが、かならずしも正解ではなくなる。むしろ、個人個人が自分自身の価値観に照らして納得のいく「納得解」をもとめる技術が大事になってくるのです。
「正解」ではなく「納得解」。

とか、

「成熟社会」では、<中略> 人生を豊かに生きるには「情報編集力」が欠かせない

また、この「情報編集力」を磨くには次の5つの技術を磨くことと指摘しています。

コミュニケーションする技術
ロジカルに考える技術
推理するチカラ = シミュレーションする技術
役割を演じる技術
自分の考えや感情を表現する技術 = プレゼンテーションする技術

なかなか面白そうでしょ。中学生だけに読ませておくのはもったいないかも。


少し古くなりますが、同じ著者の本で、下記もお勧めです。

親と子の[よのなか]科 ちくま新書

親と子の[よのなか]科 ちくま新書

パシフィック・ファイブ・ネイションズ決定

ヤコの残念なニュースを見つけたブログ「ワールドラグビーニュース」にとっても楽しみな情報が。

IRB(国際ラグビー評議会)は12日、フィジー、日本、サモア、トンガにニュージーランドの選抜チームを加えた環太平洋5カ国によるトーナメント、「パシフィック・5ネイションズ」(環太平洋5カ国対抗戦)の2006年開催について、正式に発表した。

トーナメントの方式は、まず5カ国が2つのホームゲームと2つのアウェイゲームの4試合ずつによるリーグ戦を行い、上位2チームが決勝進出、優勝を決めるというもの。日程は、今年6月から順次スタートする。日本の初戦は6月3日のトンが戦(ホーム)、 6月17日(アウェイ)、6月24日(アウェイ)を経て7月1日の最終フィジー戦(ホーム)まで4試合を行う。

ニュージーランドの選抜チームについては、「ジュニア・オールブラックスA代表)が参加することになる」とのことで、若手の登竜門的位置付けになりそう。

念のためIRBのサイトもチェックしましたが

“The tournament will kick off in 2006 and will involve five teams - Fiji, Japan, Samoa, Tonga and the Junior All Blacks. Each Union will play four matches, two home and two away, during the traditional June/July Test window. “

と書かれていました。
JAPAN対フィジーサモア、トンガ、オールブラックスジュニアという強豪との試合のうち、2試合はホーム=日本で見られることになりますから、大変に楽しみですね。

ちょっと不可思議なのは日本協会JRFUのサイトです。何故かヒトコトもこの件に関する情報が出ていません。