「絵画の庭〜ゼロ年代日本の地平から〜」

 春の美術展覧会第一弾として現在、国立国際美術館にて開催中の「絵画の庭〜ゼロ年代日本の地平から〜」を鑑賞してきました。今回、国立国際美術館が大阪中ノ島に移転オープンしてから5周年ということで展示にも気合が入っているのかこの美術館としては珍しく全館展示の展覧会となっていました。また今回の展覧会は2000年代以降の日本の具象画の作家に焦点を当てた展示となっており、作家数も28人と大勢の現代作家の作品を見ることが出来ました。
 で、見てきた感想ですが、なるほど確かに2000年代と言われればそうなのかなと言う気もします。「サブカルチャー文化(漫画・少女)的なものや日本画的なもの印象派的なものなどなど、いろんなジャンルをミックスした結果がこれらの具象画です!」ということなんでしょう。明らかに、花鳥画的な日本画に影響を受けているもの、小さい子供が描きそうな女の子のメルヘンチックな世界(実際には、描かれているのはメルヘンチックであってもヘビーな内容だったりしますが)、狂気とアートの境目のような際どいもの(←あくまで私個人の感じたものですが)、アートと言うよりイラスト的な感じのするもの・・・。確かに、普通の絵画とは別の路線を進んだ形と言えるのは間違いないと思いました。
 しかしながら、正直「おぉ!」と強く感じるのはあまりなかったんですが、日本的銭湯と今流行りのスパを融合させたシニカルな視線の作品などは、なかなか面白いと感じました。
 結論から言いますと、結局のところ本当の意味で全く新しいものが生まれる過渡期の作品群であると私は感じました。考えてみれば、世の中の流れとしては無難な感じが多くあふれている状況そのものを作家たちは敏感に感じ取った結果が、今回の展覧会の作品群であるとするなら、過渡期を経た、まさに2010年になった今年からが新しい胎動が始まるのではないかとの印象を受けました。

K2レコード

 で、今度は難波へ移動し以前にOkumuに聞いていた洋楽が非常に豊富に在庫があり、返却が郵送でも可能というCDレンタルショップ「K2レコード」へと初めて行ってみました。南海電車の難波の駅から徒歩5分ほどの距離にあるんですが、途中、日本橋のディープゾーン的なところを通過するので到着するまでは若干不安でした(笑)。まぁ、このご時世、洋楽ってのもマイナーなのかもしれませんが(苦笑)。
 行ってみて驚いたんですが、想像以上のCDのストック量。現時点で私がレンタルしようと思ったCDは2枚は既にレンタル中だったりと、それなりに回転率は良いんでしょうか?とにかく、今までレンタルしたくても出来なかったCDを5枚レンタルしました。ほんと、田舎で洋楽のレンタルが出来ないんでこのようなお店は助かりますね。

リニューアルした大阪高島屋

 で、これまたついでに大阪高島屋を覘いてみました。まずは、新たに完成した東館の7〜9階にあるレストラン街を見学(笑)。9階はシャンデリアなんかも設置されており非常に高級感漂う雰囲気。待合の椅子も見たことが無い立派な椅子でした。印象深かったのは、どこのお店か忘れましたが、ウールの帽子をかぶりステッキを持った非常に上品そうな紳士がお店から出てきて店員の人と話をしていた場面に出くわしたことでした。続いて、7〜8階を見ましたが、こちらは庶民的なお店が多く店を連ねていました。京都のキャピタル東洋亭や大阪の美々卯なんかも出店してたりと気軽に手ごろな価格で美味しく食事が出来ると思います。
 興味深いのは、この7〜9階フロアに共通する点として、「百貨店」を全面的に押し出した内装となっている点。アールデコやアールヌーヴォー的なデザイン感がある感じがしました。まさに基本思想に忠実にということなんでしょう。
 続いて、もう一つの目玉5階の若者向けのレディースフロアも紳士売り場(紳士服は5階のため)に移動ついでに覘いてみました。若者向けとはいえ接客は百貨店流というとこなんでしょうか?売り子さんの挨拶は百貨店的なしゃべりでした。客層的には、制服を着た学生さんなんかもちらほらと見受けられましたが、なにより興味深いのは「親子」で買い物をしている点でした(まぁ、買うかどうかは別ですが)、「親子」なんで、「子」以外にも「親」向けの婦人服フロアも案外お客さんは多いように感じました。しかし、代わりといっては何ですが平日だったせいもあって紳士服フロアは明らかに店員さんの方が多い状態で対照的でした。
 あと、今回は見て無いんですが、雑貨類を以前にあった紳士フロアから階下のレディース雑貨フロアに移動させていたのも興味深い点ですね。靴や鞄コーナーと衣類コーナーを完全にフロア移動させているので、否が応でもいろんな商品の前を通っていかなくてはいけなくなるわけですな。
 最後にもう一つ、興味深かったのは先週にオープンしたH&Mの紙袋を持ちながら高島屋の中に入っていく人が見受けられたこと。これが今後どのような流れに変化してゆくのか?興味深いです。