日経文庫 財務諸表の見方を読んで(損益計算書の部分
損益計算書の部分を読んだので覚え書き、まとめ。
○当期純損失
この本には一番重要な利益は当期純利益とあった。
(全部重要だけれども・・・その中でもという意味で)
・理由
経常利益までが一年の経常的な(普通な)経営状態での指標になるので重要ではあるが
当期純損失(当期純利益)になるまでには
特別損益、特別損失が含まれており
災害や経済政策などの変更を除いて
恒常的に特別損失が出ているようであれば
それは経営の新しい取り組みが失敗している状態が
続いており、優れた企業であればすぐに舵を切るところなので
経営状態としてあまり良くないとのこと。
とのことみたいでなるほどと思った。
○研究費
ー新製品の開発・設計にかかる費用
(人件費、減価償却費など研究にかかった全ての費用)
販売費および一般管理費に費用として一般的には計上する。
○ソフトウェア等開発費
ー目的別によって分かれている
・販売するもの
・自社内で使用するもの など
○製造原価
商品仕入→売る 商社などは
仕入原価は 商品期首棚卸高 + 当期仕入高 ー 商品期末棚卸高
だけれど(簿記3級はここまで)
製造業、製造原価も基本は同じ
製造原価 製品期首棚卸高 + 当期製造原価 ー 製品期末棚卸高
ただし
製造原価の中身は3種類
・材料費・・・製品の材料費
・労務費・・・工場等従業員の人件費
・経費・・・建物(工場)の減価償却費や電気代、ガス代、水道代など
ここら辺+詳しい計算の方法は2級工業簿記の範囲。
○税効果会計
経常利益ー特別損失 で 税引前当期純損失
そこから税金(法人税、住民税、事業税など)を支払わなければならないので
その額を計上して当期純損失を出す。
その時
企業会計上の利益と税務上の課税所得の計算の違いから少し複雑なことに。
会計上 税務上
収益 = 益金 ではなく
費用 = 損金 ではないのが関連してる。
(概念上はほぼ同じだけれども、
会計上は計上されるけど税務上は計上されないものなどあるので
その部分の調整等の計算が必要)
益金
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1021922940
損金
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129453287
ここで詳しく説明されててすごく分かりやすかった。
交際費は、政策的な判断の側面が大きく、大企業では全く損金にならず、中小企業では一部 損金にでき個人事業では全部 必要経費にできる というふうに、それぞれ扱いが異なっています。
交際費が損金算入できると、そのぶん所得額が減って 払う税金が少なくてすみますが、損金算入できないと、いくら支出しても税金上は全く所得額が減らず交際費を使わなかった場合と同じ額の税金を払わなければなりません。
で初めてそういったこともあるのかとわかりました。