ご案内

この度、私は個人せどらーを卒業し、来月半ばあたりを予定しているのですが、「せどり」を主とした株式会社を設立することになりました。これに伴い、このブログは「ひっそりせどり 〜副業が本業を追い越すまで〜」から「ひっそりせどり 〜せどりで上場目指します〜」にタイトルを変えて今後も更新していきたいと考えています。みなさんをちょっと驚かせるつもりだったのですが、多くの方から暖かいお言葉をいただきながら、その気持ちを欺くようなことになってしまったことにつきましては、この場で深くお詫び申し上げます。


実は新年早々、知人2人から「運転資金を提供するから、せどりというのを法人でやってみる気はないか?」と打診されていました。当時はまだソフトウェア開発の会社を経営している最中でしたので、かなり悩みました。正直なところ、せどらーとしての実力に自信が持てませんでしたし、いつまでも続けていけるものなのかという思いもありました。

そこで京都メンバーに相談にのってもらったり、また個別にわらしべさんに話を聞いてもらったりしていました。そんな中でやがて全面的にわらしべさんの協力を仰げることになり、ついに私も決断することになりました。そして昨日ですが、出資者2人と私とわらしべさんの4人が集まり、正式に会社を設立することになった次第です。

今回設立する会社は、知人2人からの300万円の出資と、私とわらしべさんが各々保有している在庫計3000点を現物出資(価額300万円)するということで、5月1日から施行される新会社法に基づく資本金600万円の株式会社となり、私が代表取締役社長、わらしべさんが代表取締役副社長に就任予定です。

私がマケプレに出品していた在庫を全て出品削除したのは、現物出資用の在庫商品として確定させるためというのが、出品停止の真相です。

本格的に会社として営業を開始するまで約1ヶ月ほどありますが、この期間内で、わらしべさんと共に仕入を精力的に行い、回転本をメインとして在庫総数を10000点に増やす予定となっています。そして10000点の在庫を確保した時点でマケプレにて営業を開始いたします。


目指すは「回転本と送料差益で上場」です。


会社名は会社の設立が正式に成立した時点で改めてご案内させていただきたいと思います。また会社名とは別にマケプレの出品用屋号もその時に併せてご案内させていただきますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。事務所は京都市内北部に開設する予定でおりますので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。


新会社法による会社設立に関心をお持ちの方がおられるかもしれませんので、お役に立てるかどうか分かりませんが、今後しばらくは会社設立までの日々の雑務を書いていきたいと思います。

出資メンバー

わらしべさんについては私が多くを語らなくても皆さんご存知だと思いますので、現金出資メンバーについて簡単に紹介してみたいと思います。

まず200万円を出資してくれることになったのは、私がタクシー乗務員をしていた頃の同僚で、先日まで経営していた会社を立ち上げる時に協力してくれた奴(今後はNと呼ぶことにします)です。当時はプログラム未経験だったにも関わらず、今では従業員を雇って活躍しているソフトウェア開発会社経営者です。

タクシー乗務員としては、私の先輩にあたるのですが、年が近いこともあり本当に仲が良く(私の方が年上)不景気真っ只中の10年前に共に苦労をした間柄で、年末の朝まで忘年会メンバーの一員でもあります。大雑把な私と正反対で、とにかく細かいことを気にする女々しい奴ですね(^^; ある日突然大金を手にして、その貴重な一部をせどりに投資してくれることになりました。


そして100万円を出資してくれることになったのは、私の会社にホームページ作成等を依頼してくれた、泣く子も黙るサラ金の社長(今後はMさんと呼ぶことにします)です(^^;;; Mさんと私は親子と言ってもおかしくないほど年が離れていますが、私との付き合いは常に友人というスタンスでいてくれる懐の深いお方です。私にとっては実父以上に敬愛している方で、まさに親父と言うべき存在となっています。

口癖は、「おい、ひっそり。稼いどるけ? はぁ?アカン? しょうもないやっちゃなぁ。なんぼ必要なんや? その分、なんか仕事作ってみんかい。ワシは金貸しやからお前に金を貸すことは簡単やが、金利取るで。そんなことしたないから、仕事して請求書持ってこいや」です。本当に涙が止まりません。

Mさんのようにお金を貸すことを生業としている方から「これは俺の博打。100万パァにしても、賭けてみたいと思わせたお前の勝ちや」と言ってもらえたことは、私の誇りです。

ちなみにNとMさんは、3年前に阪神が優勝した時に、私とMさんの息子さん共々4人で甲子園のライトスタンドでビールを飲んだのが最初で、それ以来、連絡を取り合うことはなかったそうです。あの時のチケット代(ライト側外野自由席1人9500円)を出してくれたのがMさんで、私やNにとっては本当に頭の上がらない存在であり、人間として目指したいと思う存在の人でもあります。昨日初めてMさんと対面したわらしべさんもMさんの度量に心酔してしまったようです。


Nは、私とわらしべさんのために事務所として使う物件の初期費用を負担してくれることになり、Mさんは、いずれ私とわらしべさんが対立するだろうからと言って、行司役として報酬なしで取締役会長に就任していただくことになりました。

この4人で会社を興すことになったのですが、このうちの誰か一人でも欠けていれば存在しえない会社、それが今回設立する会社だと思っています。