ひよこカルロ将棋neo vs ひよこ将棋
とある方面から、ひよこカルロ将棋のモンテカルロシミュレーションの有効性を示してくれと言われておりまして、実験してみました。
ひよこカルロ将棋neo 1.02モンテカルロシミュレーションあり/なしの対戦です。5分切れ負け。シングルスレッド、置換表2GBです。
40戦しまして結果は28-0-12。モンテカルロシミュレーションありのほうが7割勝ち越すという結果になりました。レーティング換算で言うとR150程度でしょうか。
まあ、しかしこの結果をもってひよこカルロ将棋neoのモンテカルロシミュレーションが有効だとは言えないと思うのです。
駒得のみの評価関数ですと玉は全く囲いませんし、金・銀すら使いませんし、平気で玉頭の歩を突いて終盤で傷になったりしますし、そういう意味では、駒得のみの評価関数の場合ですと、初手58金とやるだけでもR50ぐらい違ってくるのではないかと思います。
また、ひよこカルロ将棋neo自体、シングルスレッド時でも終盤の棋力はR2200〜R2300程度あると思われるので、序盤をもう少し改善すれば、総合棋力としてあとR100〜200ぐらいは上がるはずであり、そう考えるとマルチコア対応 + 序盤をMCTSで改善 = R2400というのはまんざら不可能な目標でもないとは思います。
しかしまあ、私はそろそろモンテカルロは飽きてきましたので、今回はもう少し別の方法で強くしてみたいと思っています。