シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

「スパイ大作戦『猫にヒスイ』」 ★★☆

【原題】The Seal(意味「印璽(いんじ)、はんこ」)
シーズン2、第9話
1967年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】アレクサンダー・シンガー【脚本】ウィリアム・リード・ウッドフィールド、アラン・ボルター【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、他
2017/06/22(木)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/06/22(木)鑑賞
<ストーリー>
 中国とインドの国境付近にある国から盗まれたヒスイの印璽(いんじ)を買った実業家が、アメリカとの友好関係維持のための返却を拒否した。
 TVレポーターに成りすましたシナモン(ベイン)とカメラマン役のバーニー(モリス)がこの件の取材で実業家の本社ビルの自宅を訪ね、シナモンだけ残って印璽に書かれた「持ち出した者は時間内に死ぬ」の呪いの言葉のことを話し、印璽の国の超能力者に成りすましたローラン(ランドー)を呼び寄せた。
 一方ジム(グレイヴス)は実業家の会社の取引相手に成りすまして、会計の確認をさせてコンピュータ会計システムを故障させ、代替機内に潜んだ猫とバーニー(モリス)と共に警報器だらけの美術品展示室を目指した。
 ローランがスキをついて展示室に入ろうとして、防御システムに引っ掛かって感電して気絶したように見せかけ、警報器が切られたスキに、バーニーが壁に小穴を開けて、そこから中に入れた猫が指示どおり印璽を取って戻ってきた。
 ローランを救急車に搬送させた後に展示室内に入り印璽が持ち去られたことに気づくが、IMFは救急車で全員立ち去っていた。
<感想>
 マーティン・ランドーが、眉毛を若干つり上げた東洋人っぽいメークで神秘的な役を演じる。
 人間の言うことに従う印象のない猫が、思った通り動いてくれるか?それ以前にリードなしで抱きかかえているだけなので勝手に動き回らないか?泣き出してバレないか?など、いろいろとハラハラさせられるのが見どころ。
 結局、印璽をくわえて持ってきたり、扉やカバンを開けたりなどを見事にやってのけるが、実はIMDbによると、12匹の猫にそれぞれ芸を1つ覚えさせて、あたかも1匹の猫が全部指示通り動いたように見せているらしい。
 それでも十分期待通りの働きを見せ、猫さまさまの回。
 ただし、12匹の猫に演じ分けさせたせいか、指示受信用小型スピーカーのついた首輪をつけていたりいなかったりの繋がりのミスをしているのだが…。
 邦題の「猫にヒスイ」は「猫に小判」のもじりだろうが、ヒスイの印璽を無視したら成り立たない話なので、意味は正反対。