シネサルの「映画のブログ」

星(★/☆)の採点は、★4つで満点 ☆は0.5 ★★★★人類の宝/★★★☆必見/★★★オススメ/★★☆及第点/★★中間レベル/★☆パスしてよし/★ひどい/☆この世から消えろ

「スパイ大作戦『銃殺』」 ★☆

【原題】The Hostage(意味「人質」)
シーズン5、第13話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ハロルド・リヴィングストン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、サム・エリオット、他
2017/11/13(月)17:58再放送、BSジャパン、2017/11/13(月)鑑賞
<ストーリー>
 中南米の某国で、その国に進出しようとしているアメリカのホテル王に成りすましてある任務を達成したパリス(ニモイ)が、人民革命戦線のニセのタクシーに乗って誘拐されて本部で監禁され、リーダーの息子ルイスを含む服役中の3人の釈放を要求するための人質にされた。
 パリスは仮病を使って、薬が切れると72時間中に死ぬ持病があると言い、革命戦線が連絡してダグ(エリオット)とバーニー(モリス)がヘリから指定の場所に発信器付きのニセの薬を投下した。
 政府の協力を受けて人質事件の責任者として刑務所に現れたジム(グレイヴス)は、人質を返さなければ囚人3人を時間をおいて1人ずつ銃殺刑に処するとテレビカメラに向かって言った。
 逆に追い詰められた革命戦線は、パリスの肉声を録音して送って打開を狙ったが、パリスがメッセージに暗号を仕込んだため、薬の投下場所周辺の航空写真から、本部の場所が特定された。
 ダナ(ウォーレン)が、ルイスの秘密の恋人として彼を救うために刑務所を訪ね、そこを経って革命戦線の本部へと向かった。
 1人目、しばらくして2人目が銃殺がテレビで生中継されたが、途中ですり替えた人形を銃殺したように見せかけた。
 場所が秘密のはずの本部にやってきたダナが、ルイスを救うために人質を釈放するようにリーダーを説得し、釈放に反対の幹部のシオムニーが部下のフレデリコにダナを殺させるが、潜入していたバーニーがダナを救って、バーニーはフレデリコに変装した。
 ルイスの銃殺が始まろうとしているのをテレビで見たシオムニーはフェデリコにパリスの殺害を命じ、バーニーはパリスに仮死状態の薬を飲ませて殺したように見せかけた。
 銃殺直前にアメリカ政府の代表に成りすましたダグが執行を延期して取引に応じるようにテレビに訴え、直後に銃声が聞こえてパリスが死に、ジムは人質の代わりにシオムニーを差し出すように要求し、リーダーが応じて彼を拘束して、パリスの遺体と共に連れ出されると、生き返ったパリスを目にしながら逮捕され護送された。
<感想>
 前もって計画した作戦でなく、突発的に起こった誘拐事件に急遽対応した作戦なので、緻密さは足りないし、犯人の行動も都合よく、ストーリーの抜けが多い。
 でも、つじつまがどうこう以前に、「スパイ大作戦」は作戦の面白さで魅せるという初心が忘れかけているように思えた。