第一回学校説明会報告

日時:7月6日(日) 10時〜12時
場所:時事通信ホール(中央区銀座5丁目15−8)
参加者:52世帯69名

第一回学校説明会が井上副校長をお迎えし開催されました。新中一のお父さん、お母さん方中心に多くの入試委員が本説明会の運営をサポートし、無事終了しました。11月下旬の第2回学校説明会、来年1月からの入学試験とこれから佳境を迎えますが入試委員の活躍をお伝えします。

今回の開催場所の事通信ホールは会場の設備・スタッフとも非常に良い場所でした。
井上副校長も気に入っておられ、今後も機会ある毎につかっていただくように要請しました。             

               
また、中一のお父さんで本校25期卒業生の同期生の方がたまたま通信社の記者を為さっておられ、この方が本説明会を取材、文書にしてくださいました。この文書を本報告の最後に掲載します。      
           
説明会報告1:中一のお母さんのレポート

○準備  8時15分ごろに集合し準備を開始しました。

              

○受け付け開始  
9時20分の受け付け開始と同時にあるお父さんが来場され会場の真ん前の席に着かれた。お父さんお一人で来場される方も数多くみられ、学校に対して期待を持って出席されたように感じられた。

  
                  
○説明会
 井上副校長先生のお話は、一般的な学校の説明ではなく記事に載っていないようなもっと突っ込んだお話でした。人間教育重視の教育、その一貫である寮の大部屋生活の事‥ 6年間で子供たちがしっかりと人間“関係”力を身につけて成長するとのお話に来場のご父兄の方々が何度も頷きながら聞いている姿が印象的でした。先生のお話が強く響いているのだと思いました。

   
                    
○保護者体験談
 中2のお母さんは、受験の2年間と入学してから今に至る生活をお話くださいました。
受験戦争まっただ中のご家庭にはとても励みになるお話で、私もついこの間のことを振り返りながら聞かせていただきました。時には涙なしでは語れない、聞けないような内容もありました。子供を寮に預ける親の思いや、離れているからこそ“自分で考え成長した子供の姿をみれる嬉しさ”を強く感じることができました。
 中3のお父さんのお話では、“一人で生きていける力を身につけさせたい”との父親の視点からの思いを聞かせていただきました。子供には生きる力、学ぶ力、環境に適応する力を手に入れてほしいと期待するお話に共感いたしました。
 出席されたご父兄の皆様には学校のこと、寮生活のことを十分にご理解いただけたように思えました。



今年の説明会は昨年に比べ出席者数はやや少なかったですが、皆さん熱心に聞かれていたのが印象的でした。
これから、11月の第2回学校説明会、1月からの受験本番(特に1月10日の前期入試)と佳境を迎えますが、入試委員会の活動へのご支援・協力をよろしくお願いします。


説明会報告2:函館ラ・サール高校25期生 通信社記者の方のレポート

◆未来のラ・サール生が集う…小4も参加
 梅雨の中休みで真夏を思わせる暑さとなった7月6日(日)、東京都・銀座の時事通信ホールで、函館ラ・サールPTA関東支部主催の学校説明会が開かれました。
会場には受験生や保護者が多数詰めかけ、井上治副校長や在校生父母の話に聞き入りました。
 会場には、未来のラ・サールボーイを目指す小学4年生の姿もあり、首都圏での人気ぶりがうかがえました。また、父母と子どもそろっての参加が目立ったのも特徴です。
 まず、大岡関東支部長が開会のあいさつに立ち、今回の説明会が、地下鉄駅から会場までの案内や受付、進行に到るまで保護者らのボランティアであることを説明。ラ・サールの特徴であるファミリー・スピリットの一端であることを紹介しました。また、「子どもを寮に入れるには親の覚悟が必要です」と、子どもを遠く函館に送り出した先輩保護者として力説しました。

◆ビデオ上映…フェルミン校長「父や兄として接する」
 冒頭、学校紹介のビデオを20分ほど上映しました。フェルミン・マルチネス校長先生が映し出され、柔和な笑顔で「教師としてだけではなく、父や兄でもあるように接します」と語りかけました。さらに、本校の「高度な基礎力養成を重視した授業」ぶりを紹介。「勉強優先に片寄らず、進学と人間教育の両立を目指す」という大方針を授業やクラブ活動の映像とともに説明していきます。
 参加者の皆さんの目を引いたのは寮生活。大食堂での楽しい食事風景や大部屋、机がずらりと並ぶ自習室、何より生徒たちの笑顔が学校の様子をよく伝えていました。

◆学校案内にないことを話したい…井上副校長
 ビデオ上映が終わると井上副校長が登壇。「今日は学校案内にないことを紹介したい」と述べると、会場の雰囲気が引き締まりました。
 井上副校長は「学校案内はいいことしか書かないものだが、」と前置き。学校の宣伝には必ずしもならないことも含めて、寮に入る意味について、来場した小学生や保護者に説き起こしていきました。
 
◆入試について
 井上副校長から、来年の前期試験は1月10日(土)に東京・有明で実施。後期は2月5日、会場は未定との発表がありました。 

◆子どもが先に親離れ…中2のお母様
 保護者体験談のトップバッターは中学2年生のお母さん。「子どもが先に親離れしました」とのお話や、そこに到るまでの親としての葛藤に、会場では目を潤ませる出席者の方の姿もありました。
 ご子息は5年生から塾通いを始めました。「友達が行くから」と軽い気持ちでしたが、勉強が軌道に乗るまでは仕事を持つお母さんが、時に励まし、時に叱りながら、受験の道を進んできたそうです。
 ラ・サールの存在を知ったのは、ご近所にもラ・サール寮生がいたため。先輩保護者の「いい学校ですよ」というシンプルな言葉に興味を持ち、学校説明会に出て、すっかり気に入ったそうです。
 お子さんにとって励みになったのが学校見学です。やさしいフェルミン校長先生に学校を案内されたのがとても印象的で、その後の勉強の原動力になったそうです。
 入試に合格してから入学までの間、制服の採寸をしてはため息をつき、息子の寝顔を見ては涙する日々だったそうです。入学式を終えた後も、家でいるはずのない息子さんの名を呼んでみたこともあったと振り返ってくれました。
 一方、息子さんは親の心を知ってか知らずか、テレフォンカードを持たせているのに、電話を掛けてきません。ただ、そのうち「電話がないのは楽しく暮らしている証拠だ」と考える余裕が生まれてきたそうです。今では、便箋いっぱいに親への感謝と思いやりの気持ちをつづった手紙が届き、成長を実感しているとのことでした。

◆息子の置き手紙…中3のお父様
 中学3年生のお父さんは千葉県にお住まいの技術者で、専業主婦の奥様と2人暮らし。函館で学ぶご子息には、兄弟もいとこもいません。奥様と「自分たちが死んでしまったら、息子は一人になってしまう」と心配していたところ、函館ラ・サールと寮の存在を知りました。「30歳すぎて親に下着を洗ってもらう男にはなってほしくない」という気持ちも、親元から手放す動機になったそうです。
 受験勉強は小4からスタート。函館ラ・サールは前期試験で合格しました。千葉ご三家と呼ばれる学校にも出願していましたが、「地域の2番手校に行くより函館ラ・サールがいい」というご子息の強い思いで受験しなかったそうです。
 入学式と入寮式を終え、わが子のいない自宅に戻ってみると机の上に置き手紙が。父母それぞれに宛てた手紙には「支えてくれてありがとう」と素直な感謝の気持ちとともに「これからは1人で生きていきます」。お父さんは声を出して笑ってしまったものの、さすがに奥様は泣き崩れていたそうです。
 息子さんは寮では退屈せず、「帰りたい」と泣き言は出てこないとか。7月末の学園祭にはフェリーに自家用車を積み、息子さんを迎えに行くことが定番になっています。そして、「帰りの船の甲板で息子の話しを聞きながら海風に吹かれてビールを飲むのが格別」と語りました。
 このお父さんは、ご自身もカトリック校を卒業し、子どもにも同じ体験をさせたかったそうです。また、全国から優秀な生徒が集まり、「ファミリー・スピリット」を実感できることも函館ラ・サールの魅力とお考えです。
 さらに「偏差値を目当てに進学させたわけではない」と進学時の方針を再確認。生きていくための問題解決能力や一生勉強を続ける力、環境適応能力を身に付け、どのような職に就いても力を発揮できる大人になるのが親としての願いだそうです。

◆いじめは絶対に解消…質疑応答コーナー
 最後に質疑応答があり、井上先生が回答しました。
Q:インフルエンザの集団感染が心配ですが、対策は?
A:危険性は確かにあるので、感染が分かったら大部屋とは別の部屋に隔離し、療養させる体制ができています。感染者が続出し、寮の隔離用部屋で収容しきれない場合を想定し、市内の病院と提携していますが、幸いにも利用するには到っていません。

Q:子どもに食物アレルギーがあります。
A:卵やそばなどいろんなアレルギーのお子さんがいて、別メニューで対応しています。

Q:いじめの対応は?
A:中学開校9年目にして、残念ながらいじめがあった。2人の生徒に対して7、8人が使い走りのようなことをさせていた。彼らは厳罰に処しました。
ただ、大部屋では生徒の様子が見え、スタッフにもちゃんと情報が入ってきます。いじめはどんなものであれ、必ずなくします。絶対に解消します。

◆説明会は延長
 説明会は正午の予定を20分余りオーバーして終了しました。ご参加頂いた皆さんは来春、ラ・サールファミリーの一員に加わってほしいものです。