法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

トンデモはトンデモを呼ぶアインシュタイン理論

橋下徹弁護士の答弁書についてネット検索していたら、2ちゃんねる司法板で凄まじい書き込みを見つけた。
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/court/1190431190/

548 :アインシュタイン相対性理論に矛盾を指摘する一例:2007/09/24(月) 22:01:51 ID:1kS/p7EB0
21人の弁護団の背後にある社会思想などと決め付けたことは言えませんが、戦前の大日本帝国の独裁体制の横暴とその崩壊
による反動から唯物論的な左翼思想が、科学界や教育 ・ 法曹 ・ 文芸などの各分野に波及したのも事実だろうと思います。
問題にしている自由意志についても、脳科学や精神医学の方面でも活発に議論されていますが、現在の段階ではその存在や性質が
確実に証明されたと言うには少し早いようでもあります。

日本の歴史について語る文脈で、左翼と唯物論を等号で結びつけた時点で、かなりどうかと思わされた。

しかし自由意志を幻想とする唯物論の手法で、精神医学や微細領域の物理学 ( 量子力学 ) などを理解しようとすると様々な困難が
起きます。 物質的決定論は、マクロな系の意識を持たないとみなせる物質全般の運動とその予測については、あらかじめ用意された
原理法則による一意的な決定性に適合しますが、意識を持つとみなす生命作用についてはその法則は必ずしも適合しません。

量子力学唯物論の手法で解けないという伝説は、SF設定で時たま見かけはするが……基本的にはフィクションのレトリックだ。量子力学は物理学に精神論を持ち込むための道具ではない。

また生物系に限らず、相対性理論に付随する時間遅延の矛盾が生じるとされる双子のパラドックスでも、試験対象が意識を持つ人間
である場合は実に簡単な矛盾が指摘できます。 この指摘は、この文面の投稿者である私が Yahoo掲示板の物理のトピックで指摘
しました。 時間遅延が起きる程の高速運動を終えた後の人間は、それが双子であるとしてその一方が容貌が著しく変化する位のもの
であれば、唯物論では意識や自由意志は脳の物質的属性のはずですから、運動体験者はその後の生存状況について様々な困難が起きる
と思われます。 
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835555&tid=jaamfda4ka4aaa41a4k0ubc1a4nlr3da4hbfm4va4nbbe0a4ka4da4a4a4f&sid=1835555&mid=173

510, 511, 541, の投稿者です。
542さんの投稿は 541へとなっているようですが、参照として提示したサイトは 吉田伸夫という人の論文集です。
この人は自由意志は幻想であるとして解説していますが、私は自由意志は存在し機能していると思っています。

……わかりにくい文章だが、少なくとも双子のパラドクスについて相当な誤解をしているようにしか思えない。
橋下弁護士擁護者が、アインシュタイン相対性理論は間違っていた説の信奉者*1だったとは、さすがに思いもよらなかった。


ちなみに548は545の発言を受けてのようだ。

545 :傍聴席@名無しさんでいっぱい:2007/09/24(月) 21:39:22 ID:79WyyrkF0
そういえば、
昔、反ユダヤ主義の科学者から、
アインシュタインの学説に反対する100人の科学者」
という署名を出されたアインシュタイン
『私が間違っているのなら、一人で充分ではないのかね?』
と言ったという話がありますね…。

弁護団の弁護内容に反対する4000人の一般人」の場合はどうなのでしょう。

この種の警句はきちんと情報源に当ってみるべきだろうが、なかなか含蓄のある言葉だと思う。ネットにおける炎上等についても当てはまるだろう。

*1:あるいは初歩的な誤解をしている。