異世界における冒険の楽しさという点では、今回が最も表現できていたかな*1。
久しぶりにQEXの設定も面白い。構成する元素の様々な特徴が攻撃や防御に活かされ、元となった生物の豆知識も伏線として作用する。
さらにQEXに侵入して倒す映像はフェティッシュで、QEXが倒れゆく演出にも間合いをつけていて、今回は初めて演出に個性が感じられた。
呉越同舟な展開から、ライバルと心理的な距離を縮めつつ情報交換、得た情報から生まれた謎と次回への引きまで、物語でも起伏を作りつつ破綻がない。
どこからどう見ても年上ライバル少女アリーのドラマであったことを除けば、1クール終盤にふさわしい内容だった。
立ち上げ時を思えば、相当に改善してきたと思う。……それでも、入手描写の不自然さを記憶している者としては、ブースターウェアを裁縫するというギャグが素直に笑えなくて困った。物語全体で使われるような設定は、上手く説明できないのであれば、序盤から普通に使用しすれば余計な突っ込みどころを作らなくてすむのだが。