まず、ツイートだけを見ても「世界中の至る所で、死刑という非人道的で犯罪抑止効果がない刑罰に反対」と明言している。
次に、フランスの見解として紹介されている世界死刑廃止デーのページを見れば、世界的な諸国へ向けた発言もある。
世界死刑廃止デー - La France au Japon
もちろん駐日大使が日本向けに発表した部分は日本の死刑制度を批判しているわけだが、廃止に向けた動きがあることを歓迎している。
そして世界へ向けた文章での、死刑制度がつづいている代表的な国家の列挙においては、日本がふくまれていない。
私たちはとりわけ中国、イラン、サウジアラビア、パキスタン、イラク、アメリカで今でも死刑が執行されていること、ナイジェリア、バーレーン、クウェート、ヨルダンで死刑執行が再開されたことに懸念を表明します。フランスはフィリピン当局が2006年に廃止した死刑を再導入する意思を示していることにも懸念を表明します。
筆頭で言及されているのが中国で、州ごとに継続と廃止が異なる米国もふくめている。
上記をふまえて、ツイートに反発するリプライを見ていこう。1クリックの手間すら惜しんだ反発が、あまりにも多すぎる。
連続ツイートがTogetterにまとめられた人物も、こうした被害妄想に賛同していた。フランスの殺人騎士をモデルにしたキャラクターをアイコンにしながら。
フランス大使館が日本の死刑執行について、制度反対の見解をツイートして反論のリプライを浴びる「中国にも言って」「内政干渉では」 - Togetter
もちろん、中国への批判もされているという指摘も複数あるが*1、それを知ってなお、目前のツイートを読まない人物までいる。
どうしても罰として人命を奪う法制度を正当化したいなら、せめて少しくらい努力することができないものか。
それでも1クリックすら面倒というなら、反発しなければいい。わざわざ妄言を公言しなければ、個人が批判されることはない。