五十嵐大介『はなしっぱなし』の目次

Doku*Pnokoさんところに取り上げてもらった機会に乗じて、『はなしっぱなし』の目次を紹介。この漫画は短編集なので、続きもの漫画よりは目次を紹介する意義があると思う。

  • 『はなしっぱなし 1』 目次

第1話 「お囃子が聞こえる日」:ヒトの祭りの間、蟲たちが隠れている秘密の場所に迷い込んだ少年。アフタヌーン四季賞大賞を受賞したデビュー作。
第2話 「僕はその鳥を」:猫が出会ったその男は飛んでいった。
第3話 「六花(むつのはな)」:おばあさんから50円で人魚を買った少年。
第4話 「ハルノサキブレ」:冬の終わりにハルノサキブレを拾った少女。
第5話 「冷蔵庫といっしょ」:冷蔵庫の中で同棲する奇妙な3人。
第6話 「カワイさんと神鳴り」:カミナリ様の嫁に選ばれた女子高生。
第8話 「海の王 海に還る」:少女は海のニオイがする変な塊を海へ返した。
第8話 「甲羅干し」:笹に擬態した動物の群だったかもしれない。
第9話 「星の児狩り」:星と地球のスキ間からこぼれ落ちた星の児を集める子供達。
第10話 「虹を織る声」:虹を生み出す声を聞いてしまった少年。
第11話 「古怪の棲む森」:記憶の森で繁殖する古怪を取り込んでしまった少年。
第12話 「10番目の衛星」:ゴマ、ハモニカ、俺を中心に公転する変なものたち。
第13話 「博物館で月見」:太陽に惑わされず、月自身の光を感じる。
第14話 「竜田姫に魅入られた話」:小石く松、女の人の長い髪の毛。
あとがき はなしっぱなしのはじまり

  • 『はなしっぱなし 2』 目次

第15話 「裏ねこ」
第16話 「こんな冷え込んだ日には空を見ながら歩かないほうがいい」
第17話 「もういくつねると」
第18話 「ミルラ」
第19話 「飛猿」
第20話 「ガガガガ」
第21話 「口から鈴の音するでしょう」
第22話 「花冷えにカナは」
第23話 「雲と霧の戦い」
第24話 「空気人たち」
第25話 「アメフリ」
第26話 「海と空の境界
第27話 「屋根の上 日差し強い」
第28話 「かたさくらべ」
第29話 「炎帝起つ」
第30話 「風になるはなし」

  • 『はなしっぱなし 3』 目次

第31話 「赤竜昇天」
第32話 「闇達の上陸」
第33話 「鳥の速度」
第34話 「虫売りのはなし」
第35話 「風鈴探偵」
第36話 「蜜柑と鬼」
第37話 「雪運び」
第38話 「雪灯籠」
第39話 「弔い客(とむらいきゃく)」
第40話 「消しゴム消えた」
第41話 「偽の春」
第42話 「華と豺(はなとやまいぬ)」
第43話 「コイとサギのはなし」
第44話 「ヒダリマキマイマイ

『はなしっぱなし』は絶版だが、その後に出た短編集『そらトびタマシイ』は現在も入手可能。漫画としての完成度はこちらの方が上かもしれない。五十嵐作品の魅力については『そらトびタマシイ』のカスタマーレビューが参考になる。

「トリビアの泉」にハダカデバネズミ登場

http://www.aya.or.jp/~sczoo/cards/mammal/deba.html
豊臣秀吉織田信長からハゲネズミと言われていた」というトリビア自体は大したネタではなかったが、そのハゲネズミという表現に最も近い生き物としてハダカデバネズミが紹介され、85へぇの高得点。自分の知る限り、日本では埼玉県こども動物自然公園で飼育されているのみで、奈良からわざわざ会いに行ったぐらいの思い入れある動物である。
テレビを見た多く視聴者はイヤーン!キモーイ!!と単純に気味悪がっただろうか、同じハダカ動物の人間として、親近感ぐらい沸いてみれと言いたい。動物の多数派は毛むくじゃらであり、陸生動物で丸裸な哺乳類はヒトとハダカデバネズミぐらい、数少ない裸の同胞なのである。
ハダカデバネズミが発見された当初は単なるネズミの胎児だと思われてあまり注目されなかったようだが、アリやミツバチなどの昆虫に似た、女王を中心とする社会構造を持ってる点から、人間と同じ様にネオテニー(幼形成熟)化して進化を遂げたネズミではないかと想像してみたりもする。ちなみにハダカデバネズミの巣穴は29℃ぐらいで一定に保たれているらしく、ハダカでも寒くはないらしい。
ハダカデバネズミ

ハダカデバネズミ人形

http://hone.cside2.jp/t/t02-071.jpg
埼玉県こども動物自然公園ハダカデバネズミグッツ売ってないかなあと探したら、1種類だけど売店にあったハダカデバネズミグッツ。1体350円とお求め安い値段だったので5体まとめて買い。AZA(アメリカ動物園協会)関係でオハイオのメーカーが制作、製造は中国。実物よりも可愛いかもしれない。以下その使用例。普通の食卓が珍獣の食卓に早変り。
ハダカデバネズミフィギュア使用例その1 組体操 ハダカデバネズミフィギュア使用例その2 ムニャムニャ茶を取り囲む

PERIODICAL189 コミュニケーション 1

コミュニケーションという言葉は、日本語にしにくい。それは、コミュニケーションという言葉が必要とする風土が日本にはないからだろう。コミュニケーションがないのではなくて、そんな言葉を必要としていないほど、伝わりあっていたのだ。コミュニケーションとは、「距離」を埋めるための、あのてこのてだが、そもそも、僕らは「距離」のない民族であったのだ。
自己表現もなかった。あったのは、型、だけ。型にいれこむのは、決して、西洋的な自己ではありはしなかった。

橘川幸夫WebMagで「つながりっぱなし宣言」が読めます。
http://www.friendlylab.co.jp/webpub/book/kitclub/