述懐、人生とは、深謝ご自愛のほど宜しく

お祖父ちゃんから遺書が来た。いつも通りの達筆で、素晴らしく美しい日本語で、孫の僕にも最上級の敬語を使って。
自分を理解しているからこその、自分に合った日本語の使い方。
「不日、拝眉の機会を楽しみにしております。」
これが後悔に終わらぬよう、院試が終わったら訪いたい。


日本語といえば、修士で早稲田に残れれば、「言語的デザイン」を研究する予定、常に言語にはアンテナを張っていて、そもそも日本語体系にしかない感性が大好きなのです。
幸田文の「台所のおと」や山川 彌千枝の「薔薇は生きてる」、三島由紀夫のもろもろ、川端康成谷崎潤一郎なんか特にお気に入りだったんだけど、最近飲んだおねーさんが薦めてくれた、穂村弘の「ラインマーカーズ」が素晴らしすぎます。
「世界音痴」も素晴らしいらしいので今度貸してもらお。

このおねーさんは色々面白い人で東急東横線の終電でワンピースを気にもとめず逆上がりしちゃうような人なのですが、素晴らしい言語感覚と空恐ろしいほどの人間洞察力が結構興味深いです。
食通・音楽・人見知りなとこ等、気が合うのでたまにお茶します。それ以上でもそれ以下でもないですが。


「君がまぶたけいれんせりと告げるとき谷の紅葉最も深し」
「呼吸する色の不思議を見ていたら「火よ」と貴方は教えてくれる」
「A・Sは誰のイニシャルAsは砒素A・Sは誰のイニシャル」
「歯を磨きながら死にたい 真冬ガソリンスタンドの床に降る雪」
「目を閉じて耳をふさいで金星がどれだかわかったら舌で指せ」        by 穂村弘「ラインマーカーズ」より。


・ヒット&アウェーな人付き合いをしてみたい。インファイターなので傷つくことも多いんですよ。
・誰も信じない人は、一度ギリギリまで人を信じていたひとなんだなあと分かった。
・24時間電話メール呼び出し等、受け付けてます。コミュニケーション楽しい。