TOMOYO Linux 1.7.1がリリース

昨日、TOMOYO Linux 1.7.1がリリースされました。
このTOMOYO LinuxOSSとしてリリースされたのが4年前の11月11日です。
私がこのはてぶを開始したのがその次の日の11月12日で、その日にTOMOYO Linuxに触れています。その時はここまでTOMOYO Linuxに関わるとは思ってもいませんでしたね。

TOMOYO GUI on Mandriva Linux 2010

TOMOYO Linuxがつぶやき始めましたが、その中に「Mandriva Linux 2010 is Finally Out with TOMOYO Linux」と言うのがありました。

「ふ〜ん。」と思ってそこにあるリンク先を見てみると、

Mandriva Control Center also bring improvements in tools: new netprofile management tool, gui for Tomoyo security framework, and parental control.

とあるではないですか。「以前作っていたEclipseベースのGUIかな?」と思ってもう少し調べてみるとこんな記事が見つかり、どうもEclipseベースではないようです。


ということで、Mandriva Linux 2010を動かして試してみます。

Mandriva Linux 2010のインストール

公式サイトから、インストールDVDのイメージをダウンロードします。
後は略。

TOMOYO GUIのインストール

デフォルトでは、TOMOYO GUIはインストールされていませんので、インストールから始めます。


まずメインメニューから「ツール」→「システムツール」→「コンピュータを設定」を選択(もしくはパネルの「コンピュータを設定」アイコンをクリック)してコントロールセンターを開きます。


そして「RPMをインストール/アンインストール」を選ぶと「ソフトウェアの管理」が開きます。


左上のプルダウンメニューが「GUIのあるパッケージ」となっていれば、「すべて」に変更してやります。


右の「検索対象」に「tomoyo-gui」と入力して検索すると、パッケージが表示されます。


後は、パッケージを選択して「適用」ボタンを押すと、関連するパッケージも一緒にインストールされます。


インストール完了後は、一旦コントロールセンターを終了します。

TOMOYO GUIを使ってみる(初期化)

再度、コントロールセンターを起動し、左のメニューから「セキュリティ」を選択すると、「Configure TOMOYO Linux policy」という項目が追加されているので、それを選択します。


コントロールセンター内でTOMOYO GUIが動作しますが、ポリシーはまだないので、初期化するかどうか聞いてきます。


初期化が完了すると、再起動するように促されるので、再起動してやります。

TOMOYO GUIを使ってみる(ポリシー設定)

ふたたびTOMOYO GUIを起動すると、こんどはドメインが出来上がっています。


また、例外ポリシーも出来上がってます。


「Help」のタグを開いてみると、誇らしげなTOMOYOペンギンがあらわれます。いいですね〜。


「All domains」のタグでドメインを選択(ShiftキーやCtrlキーを使って複数選択も可能)すると、各ドメインの詳細が表示されます。


右端にはドメインのプロファイルがプルダウンメニューで選択できるようになっています。


以下は、いくつかをLearningモードにして再起動した結果で、Disabledモード以外のドメインが強調表示され、学習した結果が下に表示されます。(強調されているドメインは、「Active domains」タブで見ることが出きるようになります)


学習した結果にマウスを持っていくとアンダーラインが表示され、

そこをクリックすると、「編集」か「削除」を選べます。

「編集」を選ぶと編集画面が表示され、そこで修正することができます。

使ってみて

GUITOMOYO Linuxのポリシー編集作業が行えるのはいいですね。ccs-editpolicyは便利ですが、初めての人にはGUIであるというだけで抵抗感は少なくなると思います。
ただ、ポリシーの修正や削除はできても、追加ができないのはちょっとやりにくいですね。
まあ、そのうち改善されるんでしょうが。