瀋陽のホテルで

テレビのチャンネルをあちこち変えてみたのだが、中国語の報道番組は、やっぱり全然言葉が解らないから次第につまらなくなる。CNNの方が分かり易いが、やっぱり疲れている時の英語は、長くは聞けない。

ある局では、芸能人らしき人達がカラオケで点数を競うという、日本と同じ番組をやっていた。どっちが先に思いついたのか分からないが、いずれにしろ面白くない。

コメディ番組というか、コントみたいなのもやっていたが、言葉が分からないからというより、この国の実態を垣間みると何を見ても笑う気にはなれなかった。笑わすことを技術的にやろうとしていて、その人自体の楽しさが伝わってこないのだ。こう書いていて思うのだけれど、日本のお笑い芸人が、なぜネタは大したことないのに面白がられるかというと、きっと本人達に楽しそうな雰囲気があるからなのかも知れないな。そういう、雰囲気的な余裕が中国のコメディアンにはないような気がした。無理も無いけれど。

そうする内に、そうそうもしかしたらワタシの好きな王力宏ワン・リーホン)がどこかに出ているのではないか?と思って音楽番組にチャンネルを移すと、男の子6人ぐらいのグループが、ルーキーズみたいに野球のユニフォームで青春モノの歌を歌っていて、かなり人気があるようだった。世界中どこでも似たようなこと考えて売ろうとするんだな。

別のチャンネルに変えた途端に、王力宏が一瞬画面に現れたので喜んだのだが、ベストテン番組のPVで、すぐに別の歌手に変わった。王力宏は今週5位らしい。やっぱり活躍してるんだなと分かってホッとする。

日本人ばかり出るポップス番組もあり、ドリカムや浜崎あゆみが出ていた。ということは嵐も出るかも、と思って現地時間の24:00頃(日本の1:00)まで頑張ったが、既に出たのかその後に出たのか、あるいはその日は出なかったのか分からないが、とにかく嵐は見られなかった。ただ、このチャンネルで嵐を見て中国にもファンが増えたんだなぁということが実感できた。

ちなみに、大連でも瀋陽でも、車道沿いのCM看板で日本人タレントを見たのは、PUFFYの二人だけであった。ケータイかなにかのCMだったような気がするが、一瞬だったので違っているかも。王力宏コカ・コーラNikonの2本。サスガだわ。