オートポイエーシス 生命システムとはなにか


AUTOPOIESIS AND COGNITION : THE REALIZATION OF THE LIVING
マトゥラーナ,H.R.(Maturana,H.R.)、ヴァレラ,F.J.(Varela,F.J.)
河本英夫
国文社
1991/10/30

多くの思想的パラダイムが破綻を来している今日、オートポイエーシス理論は未来の展望をかいま見ませてくれるものの一つである。それは自然科学ばかりではなくニクラス・ルーマン社会学理論のような社会科学においても認知されつつある。本書は、この理論の創始者たちによる、最初の理論提示であり、マニフェストである。

編者による序文
謝辞
緒論(H.R.マトゥラーナ
第一部 オートポイエーシス−生命の有機構成(H.R.マトゥラーナ/F.J.ヴァレラ)
 序文(スタフォード・ビア)
 はじめに
 I 生命およびその他の機械について
  1 機械
  2 生命機械
 II テレオノミーの不要性
  1 無目的性
  2 個体
 III オートポイエーシスの実現
  1 記述的概念と因果的概念
  2 分子レベルでの実現
  3 起源
 IV オートポイエーシスの多様性
  1 単位体の条件に従属すること
  2 個体発生の弾力性
  3 再生産−単位体の複製
  4 進化−歴史的ネットワーク
  5 オートポイエーシス・システムの第二次元と第三次元
 V オートポイエーシスの現前
  1 生物的含意
  2 認識的含意
  3 認知的含意
 付録 神経システム
第二部 認知の生物学(H.R.マトゥラーナ
 I 序
 II 問題
 III 認知機能一般
  A 観察者
  B 生命システム
  C 進化
  D 認知のプロセス
 IV 認知機能各論
  A 神経細胞
  B 構築
  C 機能
  D 表現
  E 記述
  F 思考
  G 自然言語
  H 記憶と学習
  I 観察者−認識論的、存在論的含意
 V 認知の神経生理学の諸問題
 VI 結語
 VII 後記
 用語解説
 解題
 訳者あとがき
 文献表

オートポイエーシス―生命システムとはなにか

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