20060212

以下の記事を読んだ。

  • ディズニーの前CEOである、マイケル・アイズナー氏は3月よりCNBCでトークショーの司会をすることになった。2ヶ月おきに放映される予定になっている。同氏はディズニーの経営に携わっていたころ、細かい点にまで注文をつける人物として知られていた。ホテルのカーテンから、映画のキャラクターの性別まで注文をつけていた。この細部にまでこだわる同氏の性格は自分の番組のセットにまで及んでいる。セットのデザインには有名な建築家であるFrank Gehry氏が関わっている。チタニウムを多用したデザインとなった。
    経営者がテレビ番組の司会をやるというのがアメリカ的だ。
  • FBIやSECがネット詐欺の捜査に乗り出した。対象となっているのが12daily-Pro.comというサイトで、会費を払った会員は広告を見るだけで一日あたり12%のリターンを得ることができるとしている。ネット広告市場の拡大というトレンドに乗っているが、当局はネズミ講の一種として警戒している。FBIは苦情の増加を受けて、ネット詐欺を3番目の優先課題にしている。1番目は対テロ、2番目は対諜報活動である。今回の事件の捜査のきっかけとなったのが、ねずみ講詐欺で捕まった男である。逮捕されてからは詐欺の調査を行っており、ネットでこのサイトの悪評を聞いて独自に調べ始めた。
    被害にあった人には弁護士も含まれているというのが意外だ。
  • ロシア人の大好きなウォッカの生産がロシア国内でほとんど停止されている。これはロシア政府の手際の悪さによるものだ。ロシア国内では密造酒が横行しており、新しい税金を導入することになった。税金を払っていることを示すために特別なシールをボトルに貼ることになったのだが、このシールを政府がまだ充分に用意できないのだ。そのため多くの醸造所では出荷することができず、やむなく生産を中止させている。モスクワなどの大都市ではあらかじめこのような事態になることを見込んで事前に在庫を蓄えていたため、生産停止の影響は小さいが、小都市では徐々に品不足の影響が出ている。輸入されるアルコール品に対してもこのシール不足の問題がある。皮肉なことにこの騒ぎで本来閉め出す対象だった密造酒が横行する結果にもなった。