イエコト・ミシュラン #072 PickUp3
みなさまこんにちは、hazamaです。先日のダイアリーでは、私の「イエ・シネマ・コレクション」のメッセージにたくさんコメントをいただき、どうもありがとうございます! 映画『武士の家計簿』は、やっぱりみなさま高評価なのですね〜。近年、日本映画がさまざまに新しい面白さを生み出していると盛り上がりをみせていますよね。そんななかで、「イエ・シネマ」と呼べる新作、是枝裕和監督の『奇跡』もとても気になっていて。ふたたび家族4人で暮らせるようにと願う子どもたちが主役の物語で、泣いてしまうかも……と、今、観る勇気を出しているところw 劇場で公開中ですが、DVDになるのを待ってイエでハンカチ握って観るかもです(笑)。
イエコト・ミシュラン #072 ピックアップ賞・ノミネート賞
さて、今日は“イエコト・ミシュラン”#072のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「夏に涼しい料理&テーブル作りコンテスト」のテーマで、またも素晴らしいプランやレシピがいっぱい並びました! 「彩り鮮やかな冷し中華」「ちょっと手間をかけて冷やしそうめん」「氷なます」「氷黒蜜〈宇治なし〉金時」など、いつもの夏の味として楽しまれているメニューのレシピが満載。「体の熱を取る夏野菜ジュースとエコ料理」では、野菜をすりおろして絞るこだわりのジュースとともに、絞ったあとの野菜をケーキやパンやハンバーグ作りに活用する美味しいアイデアも。また、屋形船や納涼の一席を思わせるしつらいをはじめ、素敵な夏のテーブルのご提案もいろいろで本当に楽しかったです!
そんななかから、この夏にひと味違う涼感メニューとテーブル作りをご提案くださったメッセージを、★(一ツ星)〜★★★(三ツ星)のピックアップ賞&ノミネート賞に選ばせていただきました。わが家でもさっそく作って味わいたいメニューばかりでしたが、みなさまはどんなプランが気になりましたか?
*今回のピックアップ賞は、〈みんなの住まい〉2011年7月末日公開の特集記事として編集、ご紹介させていただきます。
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★(一ツ星)
ジュレはフランス語でゼリーのこと。甘いデザートのジュレもありますが、
今回のジュレはスープやコラーゲンをゼラチンや寒天などでゲル状にゆる〜く固めた「出汁ジュレ」です。
ジュレを使った料理は、食感も見た目も、とても涼やかです。
湯むきして冷やしたトマトに、大葉を散らしてジュレをかけたり、豆腐にも具沢山のジュレをかけるとたちまち豪華な一品に変身します。
私が友達に教えてもらって気に入ったのが、夏野菜のジュレサラダです。
「夏野菜のジュレサラダ」
<材料>
・トマト 1個(プチトマトなら5〜6個)
・キュウリ1本
・オクラ1パック
・大葉3〜5枚
・長ネギ少々
・胡麻 適宜
・出汁ジュレ
出汁2カップ(出汁はお好みで・・・私はカツオ出汁を使いました)
みりん大さじ2
醤油大さじ2
胡麻 適宜
粉ゼラチン(分封1袋分)大さじ1の水でふやかしておきます
【作り方】
1、出汁ジュレを作ります。
鍋にダシの1カップとみりん、醤油を入れて一煮立ちさせ、みりんのアルコール分を飛ばしたらボウルに移します。
残り出汁1カップも先ほど空いた鍋に入れ胡麻を入れて温め、沸騰しかけたら火を止めてゼラチンを入れて溶かします。
(沸騰させてしまうとゼラチンが固まらないので注意!)
ボウルにゼラチンを入れた出汁を合わせて、粗熱が取れたら冷蔵庫で1〜2時間ほど冷やし固めます。
2、野菜の準備
鍋に熱湯を沸かし、オクラとトマトを入れます。
オクラは2分ほど、トマトは皮がはじけたら冷水にとり、
トマトは湯むきしてカットし、(プチトマトならカットせずそのまま)
オクラは、キュウリと一緒に小口切りにして、それぞれ一旦冷蔵庫で冷やしておきます。
大葉は洗って千切りに、長ネギは白髪ネギにしておきます。
3、盛りつけ
出汁ジュレの胡麻が底に沈んでしまっているのでよく混ぜます。
夏野菜を器に盛りつけ、食べる直前によく混ぜたジュレをかけてできあがり!
このところ暑い日が続いているので、先日、この夏野菜サラダをを出してみたところ、これは素麺に乗せたら美味そうだな〜と、夫からリクエストがありました。
そこで今日早速作ってみたのが素麺に冷たい夏野菜と合わせたジュレをかけた「ジュレ素麺」
一口食べると口の中でジュレがスーッと溶けて、後から出汁の香りが広がるんです♪
夏のおもてなし料理の締めにも、このジュレ素麺はいいかもしれません。
ゼラチンを使ったジュレは、暑い日は室温ですぐに溶けてしまいますから、食べる直前に添えると美味しくいただけます。
溶けるのが心配な方は寒天で作るのをお勧めします。
小皿に盛った鯵やカツオの叩きに、出汁ジュレをかけて浅葱を散らせば、見た目にもとても涼やかです。
ジュレの出汁は、カツオ出汁にすれば和食によく合いますし、コンソメやブイヨンを使えば洋風になります。
野菜やエビを閉じ込めてカクテルのようにして食べてもいいですし、料理のトッピングや、食材に絡めてツルリンプルルンとした食感を楽しんだり、また、お鍋の汁をジュレにした「ジュレ鍋」で夏に冷えひえのお鍋を楽しむという手も!
ジュレ鍋の最後に少し残ったジュレは溶かしてスープにしたりと、変化を楽しむのもいいですね。
今年の夏は、出汁ジュレ料理を作って眺めて、そして食べて涼しくなりませんか?(*^-^*)
★★(二ツ星)
材料はおよそ2人前。
* 豆腐 半丁
* ゴーヤー 50g
* タマネギ 50g
* 冬瓜 50g
* 人参(もし手に入れば島人参がお勧め) 20g
* トマト 1個
* トマトジュース 400ml
* 固形スープの素 1個
* サラダオイル 大さじ1
* めんつゆ 適宜
* 塩 少々
* スパイス類
o クミンシード 小さじ1/2
o S&B赤缶カレーミックス 大さじ1
o ブラックペッパー 小さじ1/2
まず最初に、豆腐の水切りから始めましょう。沖縄の豆腐みたいに、ちょっと固いかなくらいまで水を切ります。
ゴーヤーは縦2つ割りにしてスプーンで種とワタを取り除きます。スープカレーの具は大きく切るのが特徴ですが、ゴーヤーだけは大きいと苦いですから、チャンプルーにするような薄切りが無難です。苦味が苦手な人は塩を揉み込んで、少し絞って使ってもいいですよ。
冬瓜、人参、トマトはそれぞれ大振りに切ります。トマトのタネはトマトジュースと一緒にしておきましょう。豆腐も水が切れたら、大振りのサイの目にしておきます。タマネギはみじん切り。
具材が別調理となるのもスープカレーの特徴ですから、冬瓜、人参、豆腐は、市販のめんつゆをうどんつゆ程度に稀釈した物で30分程度煮込んで、そのまま冷まして味を染み込ませておいてください。ちょっとおでんみたいですね。
さて、カレーのスタートはクミンシード炒めから。しっかり炒めて香りを引き出します。フライパンにサラダ油大さじ1を入れて火にかけ、クミンシードを2〜3 粒落としてみます。これは油の温度測定用。シュワシュワと細かい泡が立ってきたらクミンシード全量を加えて、細かい泡が出る状態を維持するくらいの火加減で、焦がさないように炒めていきます。
十分に香りが立ってきたらタマネギを加え、これもじっくりと時間を掛けて炒めていきます。完全に飴色にする必要はありませんが、軽く色付くくらいまでは炒め続けてください。火はもちろん弱火です。
トマトを入れてざっと炒め、カレー粉を小さじ1程度残してまぶします。さらに香ばしい香りが立ってくるまで炒めてください。
トマトジュースを注ぎ、火を強めて一度沸騰させます。沸騰したら弱火に戻して固形スープの素を入れてよく溶かし、浮いてくるアクをすくいましょう。かなり浮いてきますから、しっかり取ってくださいね。煮込み時間は約20分。
仕上げに残り約小さじ1のカレー粉とブラックペッパー小さじ1/2を加え、味を見ながら塩で整えます。煮込んでいる間に煮詰まってしまったようなら、冬瓜などを煮込んでいた煮汁を加えて伸ばしてください。
器にカレーを注ぎ、温め直した別調理の具材をバランス良く配置して、はい、これで出来上がり。スープカレーですから、カレーのみの器と、ご飯のみの器に分けて盛り付けてくださいね。
これは何がポイントなのかというと、北海道で生まれたスープカレーに、沖縄料理に多く使われる具材を合わせた点。東洋医学には「四気五味」という考え方があり、食材を寒・熱・温・涼の四気、酸・苦・甘・辛・鹹の五味に分類して、それぞれの取り合わせで漢方処方のような効果を醸し出していきますが、このカレーは爽やかな辛さで一回がーっと汗を掻き、その後、五味の中の辛さが持つ熱の発散効果と、ゴーヤー、豆腐、冬瓜、トマトといった四気の中の寒に分類される食材の働きでスッと涼しくなるという効果を狙っています。
特にゴーヤーは四気が寒で五味が苦ですから、体の熱を取りさらに陽の気を遠ざけるというクールダウン効果に優れています。ただ、陽の気はあまり遠ざけすぎると精力が減退しますから、他の寒系食材には五味が甘の物を持ってきて、滋養強壮の効果を補っています。
なんて書くと「スープカレー大使」の大泉さんにひっぱたかれそうですが、野菜ソムリエのマミさんなら分かってくれるかなあ(笑)
ちなみにこのスープカレーは冷めて固まる脂分を含みませんから、冷製スープとしても楽しんで頂けます。あ、夏カレーというとナスも捨てがたいですね。これも四気では「涼」に分類される食材で清熱効果を持ちますから、お好みで加えて楽しんでください。以上、食べている間は汗を掻きますが、食後に涼を呼んでくれるスープカレー夏バージョンのご紹介でした。
★★★(三ツ星)
どんなパーティー!?なんて思っちゃうかもしれませんが、今年の夏は発酵食品を皆で持ち寄って発酵食品パーティーを開いてみるのはどうでしょうか♪
発酵食品は腸内環境を正常化させてくれますので、体の中にため込んでいる不要なものをお掃除してくれる役目もあります。
そして、夏に多いウイルスからくる夏の風邪予防にも良いものです。
発酵させた食品は本来よりも体に大切な栄養素がパワーアップします。
ビタミン、アミノ酸、ミネラル…
夏バテを乗り切るのに大事な栄養がたっぷりです。
それならば皆で発酵食品料理を持ち寄って、パーティーするっていうのも面白い!
発酵食品はすでに私たちのなじみ深いものも多いです。
・酢のもの料理
・甘酒
・納豆
・醤油
・味噌
・ヨーグルト
・テンペ
・漬けもの
・塩辛
・アンチョビ
・ピクルス
・キムチ
・チーズ
こうしてなじみ深いもの多いですね。
これらを使って、そのままではなくて一工夫こらしてパーティーしてみましょう。
例として一つ私おすすめの発酵食品料理をご紹介(o^∇^o)ノ
テレビで一度見てから私のイエではよく作る一つです。
≪豆腐の味噌漬け≫
・豆腐一丁
・味噌250g
材料はこれだけ!!!
お豆腐は絹でも木綿でもOKです。
まず豆腐に重しをして水切りします。
ここしっかり水切りしましょう。
タッパなどの容器を用意し、味噌を1/3程敷きます。
そこに水切りしておいたお豆腐を入れ、残りのお味噌を入れてかぶせてください。
これを2日程しっかりと漬けこんでください。
(冷蔵庫で漬けこみましょう)
これで完成!!!
是非食べてみてください。
お豆腐がチーズのような味わいになりとっても濃厚です。
乳製品にアレルギーのある方や、動物性を避けている方、そんな方にもおすすめ。
チーズの代わりとして食べて頂けると思います。
お味噌の種類によって味わいも変わってきますので色々チャレンジしてみるのもgood。
発酵食品料理を持ち寄り、テーブルは涼しげにするために、小さなコップなどにバジルや大葉などを入れて添えてみましょう。
そして持ち寄った料理を食べる時に皆でその薬味を少しつまんでお料理にかけて食べるのも良いかも♪
見た目にも涼しげなテーブルになりますし、料理の味も薬味で一層さっぱりと美味しくなりますね。
今年の夏がこのパーティー開催の計画で楽しみです。
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「保冷器(うつわ)でゴマだれ素麺」by id:YuzuPON
素麺という食材がid:nakki1342さんとかぶってしまいますが、こちらは保冷器(うつわ)と自作ゴマだれがメインということでご勘弁ください。
まず器ですが、これは先の“リブ・ラブ・サプリ〜KIDS” #012でid:nawatobi_penguinさんが紹介されていた方法と少し似ています。
■ 氷の器と自家製シロップでかき氷を
http://q.hatena.ne.jp/1306299284/285846/#i285846
・・・続きを読む
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「涼やかな梅の香りの梅酢飯」by id:maruiti
梅雨明け前だが、気温の高い日が続き、職場でもイエでもエアコンは控えめにしているため、クールビズでもさすがに暑い。
冷たい飲み物をよく飲むせいで、水腹で食欲も減退気味。
夏のこの時期には、実家では毎年のように梅干や梅の甘酢漬けを作っている。
今年は我が家でも梅の甘酢漬けを作ってみた。・・・続きを読む
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「レモンの酸味が涼感を呼ぶ夏のちらし寿司」by id:momokuri3
材料は3〜4人前。まず合わせ酢です。
・レモンの絞り汁+米酢 100ml
・砂糖 大さじ2杯
・塩 大さじ1杯
酢はレモンの絞り汁と米酢を合わせて100mlとして使いますが、分量比は半々からレモン7割くらいの間で好みで調節してください。夏なので甘さは控えめに。塩はやや強めでいいと思います。・・・続きを読む
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「テーマは昼間でも夕涼みの風情、盛夏のテーブルのしつらい」by id:Oregano
まずテーブルクロスは、男物の夏の和服地を思わせるような渋く涼しげな物にするか、思い切って取り去ってしまいましょう。
続いて竹のテーブルランナー作りです。材料は巻き簀。巻き寿司を作る時などに使う小さなスダレですね。これをずらっと細長〜くつなげてやると、あっという間に涼しげな夏のテーブルランナー。テーブルの横幅を計って、必要な巻き簀の枚数を割り出してください。・・・続きを読む