「気持ちサポートしています。」

 昨日は昼から久しぶりの雨になり、気温も一時下がりました。長い間かなり厳しい暑さが続いたので、少しは助かりました。今日は再び暑くなっています。
  昨日、いこいの杜の職員研修を午後から行いました。感染症予防やターミナルケア(看取り介護)に関する研修に、休みの職員も多く参加し会議室がいっぱいになりました。


  6月14日のブログでもお伝えしましたが、最近このいこいで看取り介護をさせていただいた方が何人かいらっしゃいます。この日の研修の中で、ご利用者の最後の時をご一緒させていただいた介護スタッフが、その思いを語ってくれました。ご家族のように本当に長い間ご一緒出来るのではなく、このいこいに暮らされてからの限られた間、スタッフはご利用者と結び、紡ぎ合うことに精一杯力をだしきります。日々、大きく揺れ動く気持ちがスタッフ誰にも響きわたります。涙するスタッフも多く、どんなにしっかりしたスタッフといえども、看取り介護に直面し心を持ちこたえていくことは容易なことではありません。
 この研修の少し前に、ブログで紹介させていただいた、縁ユニットをご利用下さいました Uさん のご家族からハガキをいただきました。このように書かれています。


・・「 梅雨もそろそろ終わって夏本番になってきました。この間は「縁だより」ありがとうございました。○○さんのみとりには、本当にお世話になりありがとうございました。皆様のあたたかさをとても感じました。介護については皆様プロでいらっしゃるのに私達の目線でいっしょに歩んでいってもらって素晴らしいと思いました。終末期にもかかわらず私はなかなか手厚いことも出来ず反省もしましたが、最後○○さんの息の引き取りをみさせていただいたことは本当によかったです。スタッフの方々本当にありがとうございました。枕飯や最後のあのようなたくさんの方々のおみおくり感動いたしました。いこいの杜でみなさんにお会いしたことは忘れないとおもいます。どうぞみなさまお元気でがんばって下さいね。気持ちサポートしています。」・・・(原文のまま掲載させていただきました。)
  読んでいたスタッフも途中涙で読めなくなり、隣のスタッフが代わって読みました。


  このお便りが私達いこいのスタッフにどれほどうれしいことであったか、どれほど力づけてもらえたことか。すすり泣く声が、会議室に広がりました。どれほどの事が出来るわけでもありませんが、いこいで共に暮らした者として誠意を持って最後まで支えさせていただけたことに感謝するばかりでした。
 これからもたくさんの方の「身仕舞い」にご一緒させていただくことになると思います。その日その日が、一日一日が本当にあってよかったと暮れていく日々を、ご縁あった方々と共に過ごしていければと思う研修でした。