ファミスタDS事始

 ファミスタDSを買ってしまった。買うつもりはなかったのだが、有楽町のビックカメラ方面を歩いていたとき、気がつくと地下2階の売り場に立っていた。「これは運命」とばかり、DSもろとも購入してしまったのである。ちなみにDSはクリムゾン・ブラック。

 私は「パワプロ」なるものに適応できなかった古い人間です。正直に言えば、ファミスタよりも実際の野球(打者と投手の駆け引きという意味で)に近いと思う。より高度なことも認める。しかし、1試合が30分以上、場合によっては45分ぐらいかかるのはきつい。ファミスタなら投げた後に変化球を決めることができる。しかし、パワプロは投げる前にコース、変化、スピードを決めなければいけないから、考え込んでしまうのである。

 さらに正直に言うと、ファミスタのぬるま湯に浸かってきた私は、パワプロではほとんど打てない。動体視力の低下を差し引いても、対応できないのである。PS2で一度買ってみたが、栄光の巨人軍がCOMの楽天にコールド負けを喫したのである。

 さて、ファミスタDSである。画面は小さいが、我慢できる範囲。操作性は投球、バッティング画面はスーパーファミスタのような感覚だが、守備はファミスタ級である。外野手3人の動きが連動しているのだ。しかもジャンピングキャッチができない。Wi-Fi対応にしたためにこうなったのだろうか。

 ファミスタに対する圧倒的な自信を携え、プレーしてみた。巨人を選び、西武と対戦。16ー5で5回コールド、余裕の勝利である。と書きながら、真実を隠蔽するべきではないと私の良心が訴えている。

 ファミスタDSには「ドリームリーグ」というモードがある。好きなチームを選んで、対戦を繰り返すことで、選手の補強なりをしてオリジナルのチームに仕立てていくというものだ。当然、巨人を選んだのであるが、選手リストを見て仰天である。クリンナップが小田嶋とかゴンザレスなのだ。要するに2軍メンバーである。

 私の実力なら圧勝だろうと思って始めてみたが、これが勝てないのである。歴代ファミスタで鍛えた打力は圧倒的で小田嶋や矢野がカブレラ級の飛距離を誇るのだが、ピッチャーがいけない。金刃も辻内も大炎上で、5点取っても7点取られてしまう。変化球の切れが今イチで、うまくかわすことができないのがいけない。ま、そのうち慣れるでしょう。

プロ野球 ファミスタDS

プロ野球 ファミスタDS