ザ・フォッグ[リメイク版](2005年/洋画)
■ザ・フォッグ(2005年/アメリカ、カナダ)
原題:THE FOG
監督:ルパート・ウェインライト/脚本:クーパー・レイン
出演:トム・ウェリング、マギー・グレイスほか
参照→ザ・フォッグ - allcinema
結論から先に書くと、タルい、ウスい、ヌルい。
オリジナル版のような怖いホラーを期待するとガッカリします。
ぬっる〜いオカルト話になってしまった…。
まえおき
ジョン・カーペンター監督「ザ・フォッグ」(1980年)を、「スティグマータ/聖痕」ルパート・ウェインライト監督、「ザ・コア」クーパー・レイン脚本*1、「ヤングスーパーマン」トム・ウェリング主演*2でリメイクしたもの。オリジナル版と多少の異同*3はあるが、過去の惨劇(だまし討ち)の犠牲者たちが怨霊となって霧とともに港町を襲うという大筋は踏襲している。
かんそう
オリジナル版は見たことがあるが、細かい筋はもう忘れている。故に偏見のないまっさらな状態で見たと思うのだが、見終わった後の感想は、冒頭の三句を繰り返してスマソ…タルい、ウスい、ヌルい。
前フリ段階(…にしては長すぎ)の前半は欠伸が出るほど、霧と怨霊が本格的に大暴れする(いわば本番)中盤以降は…これまた驚くことにタルい*4のである。取ってつけたラブロマンス、紋切り型の住人描写*5…とドラマもウスく、ご都合主義のオンパレードに、怨霊を同情的に描く似非感傷主義、安易な視覚化…とヌルい。トドメは結末。ヒロインと怨霊の親玉との宿縁が本リメイク版の最大のキモだったようで、泣ける怨霊復讐劇にしたかったのだろうが、"ただ見せられている"感が強く説得力皆無。終わって口ポカーンである。
少しはよかった探し。町並みの絵はキレイだった…観光土産のポストカード並には。リメイク版のアントニオ・ベイはオレゴン州西海岸(オレゴンコースト)*6に設定されており、霧が出そ〜な歴史ある鄙びた港町という感じが出ていて、そこだけはマルっ。特殊効果の使い方も、最近の映画にしては抑えた感じ。カット単位で見ればそんなに悪くも無い…繋ぎ方や見せ方がダメですけど。
(2006年8月2日、シアターN渋谷)
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(PSP購入で手元不如意なのに…アンタは)
リアルタイムで見ていたんですけど補完用に。
時間帯柄、録画取りこぼしが多かったんで。