ライフゲームで論理素子を再現


ライフゲームで、ANDゲートやNOTゲート、ORゲートやメモリなどを作れて、チューリングマシンとして動かせるという話は聞いたことがあるが、実際の配置が分からなかったので調べてみたら、あった。ライフゲームチューリングマシンパターン集。
Details of a Turing Machine in Conway's Game of Life
リンク先では、JAVAアプレットで実際の動作を見ることができる。グライダーが信号になり、内部ではグライダー発射装置の製造と、クロック調節がライフゲームを機械たらしめていると分かる。
意外だったのが、使うセル数だ。実際に見て欲しい。ライフゲーム製コンピュータでWindowsが動くためには、まだまだスペック不足だ(4GBのメモリを積んだコンピュータには単純計算でもNOT XOR素子が10万個程度しか乗せられない)
それでも、隣接セル同士の単なる計算が、大きな論理構造を作れるメカニズムは、壮観だ。DNAをどうやってコピーするのかとか、コンピュータがどうやって計算するのかとか、時計はどうやって時間を正確に刻むのかとかなどの疑問は、最終的にこれくらい分かりやすいものを見れば納得できるはずだ。科学の探求のひとつのゴールは、世界をこういう形で見られるようになることだと思う。