シャモニー・モンブラン
マルク・ヴェラを11時にチェックアウト、今夜の宿アヌシー湖対岸のアパートメント・
ホテルのチェックインは17時。それまで時間があるので1時間のドライブ、シャモニーに行くことにした。
もっと早く出たかったが、とらが昨晩の夕食にやられ、ゆっくりしたいとのことで、つい
だらだらと朝を過ごしてしまった。早立ちして登山列車でミニハイキングでも、と前日
までは考えていたが、シャモニーに着いた時はすでに12時を過ぎていた。
山に囲まれ、町(というより村に近い)の
中心を乳白色に白濁した流れの速い
アルヴ川 Arve が流れている。
とにかくランチを食べ、それからどうするか考えようと、昼飯の場所を探す。
シェフはジャポネという看板を見つけ、今日の体調ではフランス人シェフよりいいかも、と入る。
テラスからはモンブランへと続く山が見える。
魚のスープ 10ユーロ
疲れた胃に優しい味だった。この店いける!
カニのリゾット 15ユーロ
イタリア・トリノは山の向こう側、直線距離でたったの100km程度。
きっとこの辺のイタリアンはいいだろう、と頼んだのが大正解。
本場イタリアでもこれだけ繊細な味のリゾットにはなかなか出会わない。
本日の魚料理 18ユーロ
カワマスだが皮をカリっと焼き上げ、さすが日本人の感性が出ていた。これもグッド!
この店の日本人シェフ(Kazu)はパリでも十分やっていける腕前だ。
勘定62ユーロを払い、大変満足して店を出た。
朝方げんなりしていたとらも食事が美味しいと元気が出てくる。
なんとなく山登り、というムードが高まってくる。
町の中心広場に、旦那あちらがモンブランです、と指さすガイドのパルマ(=モンブラン初登頂に成功)とソシェール(スイスの貴族、近代登山の創始者とみなされている)の銅像があった。
我々も行こう、と決めた。
ケーブルカーのある駐車場探しに時間を
取られ、3時半発にタッチの差で乗り遅れ、次は4時発。本来は下山の時刻だ。
早い、たった8分で中間駅プラン・ド・レギュイユまで登った。往復で一人26.4ユーロ。
中間駅とはいえ2,317mもある。終点エギュイユ・デュ・ミディ北峰3,842mまでは時速40kmのロープウエイにここで乗り換えるのだが、上の方は雲の中。モンブランは更にその先4,810mという高さで、この天候ではどうせ霧の中で視界ゼロと踏み、
もう遅いしこの中間駅の山腹で満足することにした。
ミディ北峰へ向かう高速ロープウエイ。
モンブランから降りてきているボッソン氷河。
下りのケーブルカーの時間を確かめると30分後の出発、一軒だけ
ある土産物屋兼茶屋を見たり、四方を見渡したりしているうちに、寒くなってきた。このあたりまでならセーターはいらないだろうと思ったが、念のためブルゾンを持ってきていたので助かった。
モンブランを近くで拝めなかったのは残念だったが、短時間とはいえ雪のアルプスを
肌で感じられ、山登りをした気分を味わえた。(いの)
Restaurant Le Cap Horn
74 rue des Moulins
74400 Chamonix
電話 04-50-21-80-80
Aiguille du Midi