3月3日の日報 消えた名言

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

かれこれ10年ほどでしょうか、例えばどこかのサイト、例えばどこかのブログ、例えばどこかのSNSなどで
「これはっ」
とピンと感じた文章を見つけたら、自分のメーラー内に『下書き』としてコピペ保存するという、超根暗な趣味をもっております。

多くの人は「名言好き」だと思ってまして、自分もその類であります。
人生において誰かの言葉に励まされ、溜飲を下げ、奮い立たされることは数知れず。
TwitterのRTというのも、似た性質だと考えています)
とはいえ、「この人の名言はコレだ」と名言として紹介されるTHE 名言よりも、例えばインタビューなどでヒョイっと出てくる一文(文章)のほうが、きらりの純度が高いように思えるのです。
(そして、往々にしてそういう言葉は、前後の文脈を知らなくとも理解できる内容だったりします)

なので、ネットで文章を読む時も、わりと「なんか刹那的に光る言葉はないだろうか」というアンテナを張っていることが多い。
そんな趣味も10年も続けていれば、アーカイブだって大した量になるものです。

時々、昔のコピペを読み返してはほくそ笑む……けっこう気味が悪いのですが、しかしこいつがクセになっちまったんや。
私の深夜の憩いです。


ところがどっこい、
昨日突然、
消えた!
消えちまった!
メーラーを起動したら、『下書き』が全部まっ白になっちょる!
「え、なんで!?」

まさに狼狽とはこのことで、私は何が起きたのか、すぐには理解できずに画面の前で固まっておりました。

操作ミスで消してしまった、という確率もなきにしもあらず。しかし、生涯をかけた一大プロジェクトに対してそんな失態をするだろうか俺は。

とにかく、もう一度下書きを探したり、同じ現象が起きてないかググったり、それこそ鬼の形相でリカバリーに奔走しましたが無駄であった。

幸い、数年前分のコピペは元ネタ=私が外から自宅アドレスへ向けて送ったメールたちが残っていたので、新しいドキュメントにコピペし直せば復元できる。
しかし、この根暗趣味を始めたばかりの当時の(〜10年前)アーカイブたちは、もう戻ってこないんや……


……ってところから、今度はそれらを一生懸命思い出して、自分で書き直すという、これもまた根暗な修復作業を(脳内で)行なっています。
百を越える紛失アーカイブから思い出せるのは、もちろん僅かです。
しかし、こうも思いました、
「今ここで思い出せる言葉たち、それこそが真に胸を打った言葉なのだ!」


2コしか思い出せない!

嗚咽ともいえぬ声を絞り出しながら、ひたすら床でもんどり打つのでした。
それでは明日もよろしくお願いいたします。

世界の名言100

世界の名言100

3月4日の日報 月が

お疲れ様です。伊藤です。
本日は月がきれいですね。

私の周囲で「月がきれいですね」の語彙をご存知でない方が意外と多いことが最近判明したのですが、そんなに有名ではないんですかね?

SNSで件のキーワードで調べると、
誰かが、
誰に対してともしらず、
ぽつぽつ呟いているのが、
かえって風情があって素敵です。

とはいえ、知らない方にその真意を説明するとなっても、
漱石が『月がきれいとでも言っとけ』と割とぶっきらぼうに言ったんスよ」
と伝えるだけでは、相手も「わぁ素敵」とはなりづらそうです。

なんかいい方法ないかなぁ、などと考えていました。

それでは明日もよろしくお願いいたします。


最近、本屋でこれが平積みされてますが、
何度目にしてもドキっとさせられる、
実に妖艶なイラストですね。凄い。