オシムの伝言

オシムの伝言」
 著者 千田善
 出版 みすず書房

日本代表通訳として常に傍らにいた著者が、イビツァ・オシム氏の日本での足跡を克明に記した迫真のドキュメント。

実に面白かった!
 オシムの言葉 木村元彦
 オシムが語る」 シュテファン・シェンナッハ、エルンスト・ドラクスル
 オシムの伝言」 千田善
オシム関係の本は、とりあえずこの3冊を読んどけ!」と勧めようと思う。


オシム爺さんもサッカー監督のプロフェッショナル。
千田善さんも通訳のプロフェッショナル。
2人のプロが仕事に打ち込む凄まじいエネルギー。
そこにはプロフェッショナルであることの厳しさと、人に対する思いやりがみち溢れている。
しかし新聞報道などで伝え聞く「情報」が、当人が語る「現場」の状況と全く違ったりするのにビックリ。


千田善さんの著書を読むのは2冊目。
 「ユーゴ紛争―多民族・モザイク国家の悲劇 」講談社現代新書)
ユーゴスラビアが紛争に到るまでの、複雑なその背景をわかりやすく説明していてオススメです。



実は昨年、「オシム離日」の際、成田空港まで見送りに行った。
オシム爺さんに感謝の気持ちを伝えたくって、かんちゃんと共に手紙を書いて行ったのだが、爺さんに手紙を手渡そうとしても中々コチラの意図が伝わらない。サインを求められたのかと勘違いしたオシム爺さんに「ラブレターですよw」と耳打ちしてくれたのが千田善さんだった。
するとオシム爺さんは、「私に?」とおどけたようなジェスチャーをしながら軽く会釈をして、大事そうに手紙を背広の内ポケットにしまってくれた。
千田さん、あの時はありがとうございました!


オシムの伝言」公式ブログ
http://info.osimnodengon.com/