「Let's Rock Again!」(01/24)
「Let's Rock Again!」
監督 ディック・ルード
出演 ジョー・ストラマー&メスカレロス
@吉祥寺バウスシアター
2002年12月22日に急逝したジョー・ストラマー。
伝説のパンクバンド、ザ・クラッシュのフロントマンとして一時代を築いた不撓不屈のパンクロッカー。
彼に影響を受けた人は、ミュージシャンだけでなく本当にたくさんいる。
モチロン俺のヒーローでもあり、自分の人生(価値観)を変えた人でもある。
ザ・クラッシュ解散後は鳴かず飛ばずの時代が続いたが、「ジョー・ストラマー&メスカレロス」を結成し、音楽的にも第2のピークを迎えようとしていた矢先の訃報だった。
そんな彼の、復活をかけた「最期の闘い」の様子をとらえたドキュメンタリー映画。
つまり生き残るための闘いだ
悪くない感じではあるし
五分五分には持ち込みたい
自らラジオ局を回ってメスカレロスの曲をかけてもらい、手描きのチラシを街頭で配る。
その姿に「落ちぶれた」様子は微塵もなく、イキイキとしていて、とても楽しそうだ。
無人の店で演奏したよ
それをやると次は人ひとりに、犬一匹にも感謝する
聴いていなくてもだ
サインをねだるファンひとりひとりに凄く丁寧にサインを書く。
親子ほども年の離れたファンと、地べたに座り込んで話し込む。
「あなたのおかげで人生が変わった」と語りかけてくるファンと肩を組んで一緒に写真を撮る。
そんなシーンのひとつひとつに、ジョーの人柄がよくあらわれていたと思う。
この20年間で何千回も、様々な話を聞いてきた
それでも誰かの人生や考え方を変えたと聞くと
忘れられない思い出になる
そして何よりもライブシーンが素晴らしい!
「爆音上映」だったという事もあるだろうが、「メスカレロスは本当に良いバンドだったんだなぁ」と再確認。
長年の友人で、家族ぐるみの付き合いもあったディック・ルードがカメラを回していることもあって、インタビューを受けるジョーが、とてもリラックスしているのがよくわかる。まるで隣に座って一緒に会話をしている気分にさえなる。
「もっと伝記というか、彼の遺作のようなものを作ったらどうかとアドバイスを受けたが、僕とジョーが最初に決めた通りに、音楽についての映画として、やることを決めた」──ディック・ルード(映画パンフレットより抜粋)
おかけで「伝記映画」の登場人物としてではなく、「リアルな存在」としてジョー・ストラマーを感じることができる映画になったんじゃないかな。
ヒーローからゼロまで経験できてよかったと思う
魂のために
この映画を観てよかったと思う。
魂のために