ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

大事な傘の紛失あるいは盗難

町内の生協に買い物に行ったついでに、折りたたみ傘を紛失してしまいました。正確に言えば、おとといの午後、パラパラと降り出したところを駅からさしてきて、お店に入る前に入口の傘立てに置いたのですが、帰る時には雨が止んでいたため、そのまま気付かずにバスに乗って家に帰ったのです。玄関口に傘の袋があるのを見て、(あ、忘れてきた!)と思ったものの、自転車を置いたままでも大丈夫だったことがあるので、(今から取りに戻るのも面倒だなあ)と、翌日に持ち越したのが間違いでした。昨日、生協に行くと、傘立てに何本かの傘が確かに置かれていましたが、私のものは見事に姿を消していたのです!
2005年11月に京都市内のタクシーに置き忘れてしまったことがきっかけで、結婚後の二代目傘として、主人と一緒に長い時間をかけてようやく探し当てて買い求めたものでした。色合いが気に入っていたので、私にとっては大事な傘です。まだ比較的きれいで、新しくも見える傘でした。
今日、思い切って袋をカウンターサービスに持って行き、メモもつけて張り出してもらうよう頼んでみました。(たぶん、無理じゃない、それ)という顔をされてしまいましたが、物は試し、やってみるものです。私の算段では、誰かが袋を見て、(あ、そういえば、最近あの人の持っている傘と色が似ている!)などと気づいてくれたらいいのだけれど、ということだったのですが、主人いわく「そりゃ、無理だろう。あの傘、欲しくても買えない人は、置いたままのは失敬するだろう。おじさんが盗むわけないから、やったのはおばさんだろう」とのこと。
でも、もし他人の傘を急に使い出すなら、この小さい町では、すぐにバレそうなものですが。友愛の傘じゃないんですよ。
主人もある時、スーパーで買い物している時に、入口の傘立てに置いた傘がなくなってしまいました。ところが、運のよいことに、向い側にある別のスーパーに商品を求めに行ったところ、そこの店に傘が置いてあったというのです。つまり、ある人が店から店に移動するのに、主人の傘を黙って使ったというわけでした。
そういえば、私には気味が悪かった「おかあさんの傘事件」ということもありました。
私が幼稚園か小学校1,2年の時のことです。妹と三人で、デパートかどこか人が大勢集まる建物に出かけました。傘立ての前で、母が、妹と私の子ども用傘二本を自分の折りたたみ傘と一緒にヒモでくくりつけて、互いに結び合わせて「こうしておけば、盗む人もいないだろうから。バラバラに三人の傘を置くと、絶対に誰かのはなくなるよ」と言ったのです。(そうか、それなら大丈夫)と思ったことは確かに覚えているのですが、その後、用事が済んで傘立てに戻ってみると、...なんと、三本の傘は確かに結ばれたままでしたが、母の傘だけ、持ち手の部分は同じで、柄柄部分がまったく違う傘に変身していたのです。なんて不気味な、と思いますね。せっかく盗まれないようにと用心してヒモまで持ってきたのに、別の傘に部分交換して持って行くなんて...。
母の新しい傘が欲しかった人も世の中にはいるんだね、と思いましたが、とにかく妙な事件でした。

お願いします。人のものを黙って持って行かないでください。立派な犯罪行為ですよ。誰がしたとか、咎め立てしませんから、どうぞ静かに元の位置に戻しておいてくださいませんか。色は薄めのショッキングピンク色で、縁取りに同じ系統の四角い模様が入った折りたたみ傘です。重ねまして、よろしくお願いいたします。

PS:というわけで、今日も生協に立ち寄ったところ、カウンター前に、大きな字で活字版ポスター風の紙が貼ってあり、「間違えていませんか」というやさしい文面で注意が促されていました。二人のカウンター係の女性にお礼の挨拶をしました。これで、計四名のスタッフの方に言付けしたことになります。名乗り出るのは恥ずかしいかとも思いますから、そっとでいいので返してくださいね。