ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

早くも節分

風邪がしつこく一週間も続いているので、なかなか日課がこなせません。こういう時こそ、普段はできない読書に取り組まなければと思います。
昨日は、1月30日のブログでも書いたヴァイオリンに関する本5冊を借りてきました。中には、ちょっとどうかと思う記述もないわけではありませんが、なかなか充実していておもしろそうです。なぜ、これらの本を借りたかと言えば、先月の二回のヴァイオリン・リサイタルを通して、改めてヴァイオリンへの関心が深まったことが直接的なきっかけです。また、庄司紗矢香さんらを育てたザッハール・ブロン氏の師の系譜を辿るとオイストラフがそびえ立っており、その直弟子にはギドン・クレーメル氏がいて、彼の演奏会にも去年行くことができたからです(参照:2008年9月23日付「ユーリの部屋」)。ロシア系のヴァイオリン奏法と教育法とはどんなものなのか、興味を持ちました。

がっかりしたのは、一か月に10冊ほどしか本が読めていないという事実。借りた本と買った本、いただいた本は、必ず読書ノートをつける習慣が学部生時代からありますので、その10冊以上になる読書ノートを繰ってみれば、読んだ本の内容ぐらいは思い出すことができます。ただ、読むスピードが遅いんですね、私。もっと読めるかと期待していたのに...。よほど厳選しなければ、読み終わらないうちに、人生が終わってしまいます。残念!
もちろん、この場合の「本」とは、専門分野以外のことで、言うまでもなく、雑誌やジャーナル類も含みません。世の中の情報は、基本的に新聞と夕方のラジオニュースだけで充分だと思います。新聞は、赤ペンを握りながら、真剣に読む。そして、切り抜きも作って箱に入れてあります。図書館に立ち寄った時だけ、『ニューズウィーク』や『日経サイエンス』や『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』『世界』『文藝春秋』などをざっと読み、必要ならば、そのページだけコピーして赤線を引きながら家で読む。そして、ファイルに綴じ込む。この繰り返しです。
実家にいた頃、私がBSをテレビで視聴しないことを、呆れたように「バッカじゃない?」と言った友人がいました。バカでも何でも、必要がないと思ったから、見なかっただけです。テレビをあまり見ていると、「電気代がもったいない」と、また叱られるのがオチなので...。
基本的に、テレビも嫌い、携帯電話も嫌い、車も嫌い、だから、後者2点は持っていませんし、持つつもりもありません。持たなくても、特に困ることは、過去も現在もありませんでした。その分、浮いた時間を読書に当てようという魂胆です。どんどん読まなければ、物事の判断を誤るでしょうし、能力をこれ以上、落としたくないですから。
読み方は、こうです。電車の中でもそうですが、付箋紙を右手に握って、ページを進めながら、大事な点や疑問に思う点、すなわち、後で読書メモ(読書ノートとは別)に残したい箇所に、せっせと付箋をつけていきます。また、読めない漢字(今でも結構あります!)や知らなかった言い回しや語彙(これも多い!)には、斜めに付箋をつけます。色とりどりの付箋でいっぱいになった本は、数日間寝かせます。その後、付箋を外しながら、読書メモを作ります。「ことばノート」という、これまたマレーシア帰国後に始めたノートで、11冊目になるものに、日付と出所を添えて、書き出します。古い「ことばノート」を見ると、鈍重そのものの私でも、少しずつ、読めなかった漢字が読めるようになっていたりするので、楽しいです。何事も、努力、努力。
明日は節分。かぶり巻きの準備をしなければなりません。早いものです。ついこの間まで、お正月気分だったのに...。だから、せっせこせっせこと、読むべき本を読んで、自分の狭い世界を少しでも広げなければ、本当にどうしようもなくなってしまいそうです。