ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

旅の後に

ゆったりスケジュールで、工夫を凝らした10日間のフランス滞在。日仏の時差は約8時間。でもなぜか、今でも突然、眠くなってしまうことがあります。外の仕事に支障のない限り、年齢や体力のことを考え、風邪予防のためにも体調優先で、自然な成り行きに任せて休ませていただいています。
今日はやっと、スーツケース(といっても、アメリカ時代の主人が愛用していたカート付布製の中型タイプ)と手荷物用のスポーツバッグの中を片付け、中身をベランダで干したりして過ごしました。化粧品が発酵(?)したためなのか、満席だった飛行機の空気に汚染されたためなのか、従来は気づかなかった、妙な臭いがしみついていたのです。
これが済んだ後は、不在中のレシートを家計簿につけ、郵便物を処理し、お礼状を書き、たまった新聞を読み、確定申告書をはじめとする幾つかの書類を作成し、そしてようやく、学会発表の準備や原稿書きなどにかかれそうです。
それにしても、海外出張の多い職業に従事されている方達は、どのように対処なさっているのでしょう?
今回、つくづく心配になったのは、若手および熟年クラシック演奏家達のこと。世界中を飛び回って演奏活動できるのは冥利としても、飛行機の中の空気の悪さ(病気がすぐに感染しそうな狭さと窒息性)、弱い轟音が最低でも数時間は続く機内の状況、そして筋肉に対する負荷のかかり具合、搭乗手続きなどの待ち時間、新たな地への移動の疲労、などでした。もちろん、荷物のパッキングや楽器のメインテナンスもバカにはなりません。
そんなことを考えながら、今日も、4月のギドン・クレーメルのチケットを予約購入してしまいました(参照:2008年9月23日・9月26日付「ユーリの部屋」)。お留守番をしてくれた主人へのお礼も兼ねて、私からのささやかなプレゼントのつもりです。来月も、ヒラリー・ハーンの演奏会が西宮で開催される予定です(参照:2009年1月13日−1月14日・2010年6月1日−6月3日付「ユーリの部屋」)。
こうして、体や耳に対する負担をものともせず、たびたび来日してくださる演奏家に感謝しつつ、当日を楽しみにしています。