千葉市:千葉市動物公園

千葉駅から吊り型のモノレールで 10 分。動物公園という駅名に忠実に、現地に着くと目の前に入場ゲートがあるばかりで他には何も見えない。
食料飲料を事前にきちんと準備しておけば(お弁当持参でないならモノレールに乗る前に千葉駅 駅ビルの地下食品街を回るのがいいだろう)、これはレジャー施設としてすばらしい美点。
実のところは印象に残っていないだけで多少の人家なりあったかも知れないが(駅が小高い位置にあるので)、駅構内から出てパッと大きく見えたのが空と緑と観覧車というのは気持ちがよかった。

入場料は一般 500 円。入場門をくぐると動物がいるエリアまで、生い茂る緑が両側を埋める、ゆるいカーブのゆるい上り坂がすこし続いて雰囲気がよい。

フォトジェニックアニマル 〜 ガラス・格子なしに直接、明るく撮れるすてきな動物たち

フクロテナガザル・ワオキツネザル
膝ほどもない柵とやや幅広の堀に囲まれているだけ。サルがその気になったらあっさりこちら側へ渡って来られそうなくらい。写真を撮るにあたって、直接見えるのは勿論、距離が近いのがよい。テナガザルのエリアには掴まってぶら下がれる鉄棒がぐるりと巡らされており、運がよければそこをぐうんぐうんと渡ってゆく、或いはその上に腰を落ち着けてエサの葉(ネギっぽい何かだった)を食べるテナガザルを見ることができる。逆に、運が悪いと小高く造られた小屋の中に居座ってしまい、顔が暗くなる。
ニシローランドゴリラ
コンクリートの深い盆状の向こう側が段々になっている。サル山を半分だけ造ったような、サル目の展示としてはスタンダードなたぐい。……隣りのチンパンジーのエリアも同じ造りなのだが、こちらは残念なことに目の細かい網が観覧側全面に張られてしまっている。よほど来園客に物を投げまくったのだろう。その上いちばん奥の壁が白いため、黒いチンパンジーがそこへ寄ってしまうと露出がどうしようもなくなる。明るさを壁に合わせるとチンパンジーが暗く写り、チンパンジーに合わせると後ろの壁が眩しく写ってしまう。これはゴリラのエリアでも同じだが、チンパンジーの方は日が差しやすいようで白とびが顕著だった。
カピバラ
ふれあい広場(園内名称:子ども動物園)に当たり前のようにいる。時間帯によっては触れるのか? 未確認。浅い盆状のエリアはほどよく狭く(撮影者にとって)、ひなたぼっこしている態をバシバシ撮れる。ひとつ、直前に動物科学館で屋内の動物を撮っていたらカメラの高感度設定が高いままになっていないか注意。ええ、失敗しましたさ。
レッサーパンダ
例によって室内と行き来できるようになっている上、外もあまり日が差さないようになっているため真昼に限る話。ただ、近く見やすいところに餌場が設けられているので、そこに留まってくれればボーナスステージの開始である。
ハシビロコウ
ご帰宅済みだったため未確認。エリアを見た限りでは OK のはず。ただ木々が多かったため奥に入り込まれるとつらいか。