『特捜戦隊デカレンジャー』第21話「マッド・ブラザース」
ごめん、なんかもうウルウルしっぱなしで観ちゃってて感想にならないと思う。ホントは弱いんだよー、こういう「いいもん負けるな、悪いもんやっつけろ」な話にはさー。
まず、精神感応者であるジャスミンに敵の強さ・兇悪さが植え付けられる所からもうウルウルですよ。想像するにあまりある仕打ち! 可哀相だ!
そんなジャスミンの士気がガン落ちすることで、絶望感は徐々に仲間へ伝染。
ダメ押しとして、この番組の「強さの判断基準」でもある「デカマスターより強い敵」も登場。流れるように負けムードへ突入するわけですよ。
あ、デカレンジャーロボがマウントポジションでボコボコ殴られるモチーフは、エヴァ(第2話と第19話ね)から特撮への逆輸入だなあ。「男の戰い」を思い出して胸がたぎりました。生死のかかった戦いにはマウントポジションが似合います。
現実を受け入れられず一度狂乱し、仲間の声で正気を取り戻し、しかしまた現実を見せつけられて絶望が最底辺まで達したジャスミン。自分を捨て、正義も捨てようとしてしまう。
まぁこの後の、デカレンジャー最後の砦であるバンが奮起してジャスミンの心も折れずに復活。チームワークの力やボスの経験の差なんかを見せつけて逆転モードへ、っていう流れは予定調和だからいいとしましょう。真の予定調和はその次。
2クール目をあと6話残して、最強の敵登場。
今度は「デカレンジャー全員にデカマスターを足したよりも強い」ときましたよ。
ま、負けるなー。
トドメはエンディングのスワンさんの見栄切りでしょう。
「でも大丈夫っ。デカレンジャーとドギーは負けないわ。みんなも応援してね、正義は勝つ!」
なんせ彼女は自分が爆死するかもしれない直前までドギーを信じていた女性なのだ。胸が熱くなるというのはこういうことですよ。*1