『Fate/Zero』Ustを放送します
先週の『BLOOD-C』完結記念Ustでも告知していましたが、HARD-WIREDさん、レスター伯さんとアニメ版『Fate/Zero』に寄せてUstを行う予定です。
日取りは土曜夜……8日の21時頃ですね。
三人とも原作小説を読んでますので、原作ネタバレは必至だと思いますからご了承ください。よろしくお願いします。
前回は久しぶりのUstということもあって、ちょっと声の大きさや喋りに難がありましたから今度は改善したいですね。
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今日読んだ少女漫画その2/『今日、恋をはじめます』12巻
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『少女コミック』連載。
ネットではあまり話題になっている気がしないのですが(「オトコでも読める少女マンガ」さんでもお薦め度☆☆☆止まりだったりする)、累計600万部を突破するヒット作で、OVA(OAD)化もしている作品です。
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J.C.STAFF制作、山内重保監督で、ヒロイン役が伊藤かな恵、相手役が浪川大輔というスタッフ的な見所もあるのでOVA版はオススメなんですよ?
特に伊藤かな恵さんは、最近の仕事ではあまりやってくれない「可愛くて才能もあるけどオクテでやたら恋愛力の低い女の子」というキャラを演じてくれているので、『しゅごキャラ!』の日奈森あむちゃん役がツボだった自分にとってはそれだけでも充分なくらいだったり。
(※ちなみにこのOVAと『しゅごキャラ!』以外だと、『ロウきゅーぶ!』の荻山葵くらいが該当するキャラ属性です。)
AKB48の柏木由紀も愛読者らしくて、テーマソングを歌ったり、スピンオフのオリジナルドラマで主演していたりとか。
でまあ肝心のストーリーなんですが、ラブコメとしてはやはり恋愛成就する瞬間が「いき」のピークであるわけで、コミックス付属のOVAもそこを切り取ってるんですよね。
最新刊では、「くっついた後の浮気の不安」「恋愛と学業の両立の難しさ」「進路や将来の不安」「親との確執」などの社会性が露出してきて、純粋なラブコメという感じではなくなってきますね。ドロドロしてきて、重い重い。
そんな「恋愛にともなう不安の解消」をしなきゃいけないというのは、それはそれで「恋を通した女の子の自己実現」という、少女漫画らしいテーマに繋がるんだと思いますけど。
例えば津田雅美の『彼氏彼女の事情』が、そのテーマで完璧に描ききった少女漫画でしょう。
それにしても前述した通り、伊藤かな恵さんの声が合うというだけでなく、素材も良くて身だしなみもちゃんとできるのに地味なガリ勉のダサ子で、ニブい上にチョロくて恋愛弱者なヒロインがかわいい、っていう漫画です。個人的にはめちゃ好みです。
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今日読んだ少女漫画その1/『まりもの花〜最強武闘派小学生伝説〜』1巻
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『りぼん』連載の少女漫画。
秋元康原作で、AKB48の渡辺麻友がオビで推薦文書いていたりする漫画です。
そして秋元さんから出てきたのが「左手にアザが浮かび上がって無敵になる女の子が主人公のヤンキーマンガ」でした。従来の少女マンガではまずやらなさそうなこと、少女マンガの中で違和感を出すということが出発点です。
マンガ質問状:「まりもの花」 秋元康原作 異色の“ヤンキー少女マンガ”が「りぼん」に - MANTANWEB(まんたんウェブ)
掲載誌が『りぼん』なので対象年齢は低め。ヒロインは小学四年生ですしね。
でもヒロインがヤンキー、と言っても「二重人格でアネゴ肌のヤンキーに変貌する」という設定なので、ふだんはほわほわした「花好きの優しい女の子」が主役なんですよね。
いきなり不良モノの世界をぶつけてるんじゃなくて、ちゃんとファンシーな入り口を配慮してるというのは、いかにも任侠モノっぽい表紙からすると意表をつかれたところでした。
秋元康の企画したヤンキーものというと、どうしたって『マジすか学園』を連想してしまいますが……。
秋元康としては、こういう話をチャイドルを使った実写でやりたかったんだろうなあ、と読んでて思うところもありました。
まぁ実際はやらないだろうし、やれない、という意味でですけどね。
実写だったら、この「ありえなさ」が一周回って面白いドラマになっただろうなあ、と「マジすか」フィルターをかけながら読むと思っちゃいますね。
コンテンツを集団で「私物化」する時代に向けて
「コメディ作品」を笑って楽しむのは良いとして、コメディアスではないシーンまで「ツッコミ所だらけ」「実況向け」「お前らのコメントがないと見れない」などと呼ぶようになると、それは心底からは楽しんでない態度だと思います。
ニコニコチャンネルの配信アニメにおける一部のコメント、タグ設定の状況などを眺めていると、いつぞやかの「コミュニケーションツールになるとアニメは滅ぶ」の一面的な正しさを見るような気も。
このTogetterに関してぼくは「近代以降の、たった一人で作品内容と向き合う消費形態を特権化しすぎた意見」として批判のコメントをつけていたものですが、かといって現状を鑑みて問題を感じないということではないですね。
この「ネットの共有システムによる集団的消費」の問題については、メディア論の観点から考えていることが多く、いずれまとめて発表しようとしているところです。
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ところでアニメのツッコミどころ(ようするに「非現実っぽさ」「ありえなさ」)というものに関しては、プロレス/格闘技の議論にも通じるのですが、「最初からおかしみや滑稽さを出すための大仰な演出」という表現の真逆として、「普通なら絵空事になりそうなシリアスを描くための、舞台空間を現実離れさせる演出」は別モノなんだ、と知っておいた方がいいですよね。
『戦国BASARA』のアニメなどは前者、『うたの☆プリンスさまっ』のアニメは後者に寄っていくものだと思いますがどうなんでしょう。
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私物化するほど金払いは良くなる?
でもまぁ「ネタで笑い飛ばす」くらいに作品を軽く見てる人の方が、財布のヒモもゆるくて金払いが良くなる法則もありそうですから難儀なものです。
この「作品をバカにした客」の方が金払いがいいのかもしれない(=コンテンツに対する忠誠度が高い?)という皮肉な予想は、「与えられる面白さ」よりも「俺(俺たち)が発見した面白さ」の方が「所有したい欲」を持続させやすいからでは? という仮定で考えることもできます。
ある意味「私物化したいから、金で買う」のはナチュラルであり、いつもいつも「とてもいいお仕事でした、これはその気持ちですが……」というお金の払い方をするのは、むしろ不自然でしょうから。
その意味では「最初は軽いネタのつもりで」というネタ購買からズブズブ商品展開にハメていって、次第に「お布施」状態に追い込んでいく……、というのが「商売」の理想形なのかもしれません。
もちろん、「価値のあるものにお金をつぎ込む」という「粋」な消費者に支えられている市場というのは現実にあります。
でも、そういった「ひとにぎりの客がすること」を、お客全員に行わせた方がいい道理もないですもんね。
関連
「最初はネタのつもりで」という普通の客を、いかに「ファン」や「信者」として獲得していくのか……という方策については、以下のTogetter内でも考えていたことです。補足としてどうぞ。