カシオペアの丘で
読みました。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/31
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ゆるすこと、ゆるされること、がメインテーマ、北海道のとある都市と東京と、ふるさとと生活の場所。過去と現在。対比しながら進んでいく文章は絶妙だなと。テーマとしてはちょっと重いけれど、すらすら読めたのはすっきりしているのに柔らかい印象の文章だからなのか、文庫本ではなくハードカバーだからなのか。上巻の方がさくさくいける、下巻はちょっとスピードダウン。
ゆるす、はずっと平仮名で、それは「許す」と「赦す」の区別をつけたくなかったのか、読み手に委ねているのか、そんなことを考えながら読み進んでいきました。ゆるす、ゆるさない、ゆるせない、ゆるしたい、ゆるされたい、ゆるされない、ゆるす。「ゆるし」について考えされられる1冊。
泣ける1冊と有名らしいんだけど*1、まだどうも子供目線で見ちゃってて、メインの4人のつながりよりも、ガンで死に行く男性の息子の成長の方に涙してしまいました。あと、奥さんね。正直ミッチョよりも恵理さんと哲生くんに幸せになって欲しいと思った。
*1:というか重松さんの本はこれに限らず「泣ける」本で有名ですよね