朱鷺荘ゲーム会 5/19

「マーシャンダイス」

とりあえずメンバーが揃うまで、わかともさんと2人でプレイ。
火星人が地球生物をアブダクション、すなわち誘拐をすることを目的としたバースト系ダイスゲーム。
13個あるダイスを振って、最初に戦車の目が強制的にキープされます。
その後に、怪光線、人、牛、ニワトリの中から1種類をキープし、残ったダイスを振りなおして同様の処理を行っていきます。
怪光線以外の目は一度キープしたらそれ以降はキープすることはできません。
振り直しをやめるか、ダイスをキープできなくなった時点で手番が終了し、怪光線が戦車の数以上キープされていればアブダクションは成功。
人、牛、ニワトリの目がそれぞれ点数となり、3種類そろっていればボーナス得点がもらえます。
誰かが25点に到達したら、そのラウンドを全員がプレイして得点が多かったプレイヤーが勝利。
自分が23点、わかともさんが21点という状況で、手堅くダイスをキープすればまず勝てるだろうと思っていたのですが、ちょうど到着したふくたろさんに「このゲームって確率無視して戦車が出まくりません?」という話を振ったところ、ダイスが空気を読んだのかまったく戦車の目が出なくなり、わかともさんが13点のビッグイニングで逆転勝ち。
B級SFなテーマは好みですし、人数を選ばず手軽に盛り上がれる好ゲームでした。


「街コロ」

4人プレイ。
ゲームマーケットの新作で、自分の街を作っていく拡大再生産系のゲーム。
手番の最初にダイスを振り、出た目に応じた施設でコインが獲得でき、そのコインで施設を建てることができます。
建設中の大型施設を最初に4つすべて建設したプレイヤーが勝利。
自分が振ったダイスだけでなく他のプレイヤーの出した目でコインを獲得できる施設もあり、特定の施設の組合せで効果がアップしたりもして、いろいろ戦略は考えられると思うのですが、結局はダイスの目しだいというところもあって拡大再生産にありがちなガチな展開になりすぎず、各建物の効果もバランスが取れており、難易度は低めですがゲームとして十分に面白いレベルに仕上がっていました。
自分はコンビニを5枚買い集め、ショッピングモールで獲得できるコインを増やして、あとはひたすら4の目が出るのを待ちます。
いずれコンビニでコイン20枚を稼ぐことができたら、ダイスを振り直しできる電波塔を建設して確率を上げることで出目勝負に持ち込む腹積もりでしたが、いかんせんダイス運に見放されたようで、同様に集めていたパン屋の2〜3の目すらまったく出ない状態。
その頃には他のプレイヤーはダイスを2個振る体制になっていたので、9〜10の目を出したプレイヤーから2金を奪えるファミレスを集めて活路を見出そうとしましたが、そちらも完全に空振りに終わることに。
対照的にチーズ工場2枚と牧場3枚のコンボがうまく発動したわかともさんが勝利しました。


「アオスライサー」

5人プレイ。
3ラウンドの合計得点での勝負。
2ラウンド目終了時には自分とくらんどさんが僅差でトップを争っていましたが、3ラウンド目でどちらも集団から離されてしまったため、そこで勝利したタイサさんに逆転負け。


「オートモービル」

5人プレイ。
メイフェア版を購入してしばらく放置してあったのをようやくプレイ。
これ用にMAYDAYから木製の自動車コマが別売りされているのですが、なぜかゲームに必要なオレンジのコマが入っておらず、後からオレンジのコマだけが別売りされたという代物。
しかたがないので全部買いましたけど、だったら最初から豪華版の方を買っておけという。
アメリカの自動車産業の勃興期を舞台に、自動車の生産・販売をマネージメントします。
ワレスなので重ゲーですし、需要を見誤って売れ残った自動車や販売成果のないセールスが損失計上されていくシビアなゲーム展開。
第1ラウンドに建てた中級車工場を工場3つ+部品工場まで強化してできるだけ長く稼動させるつもりでしたが、さすがに大衆車と需要が逆転する第3ラウンドでまでは引っ張りすぎで余剰在庫と損失を出してしまうことに。
第4ラウンドでも本当なら大衆車に投資すべきところを中級車にこだわり続けてしまい、序盤に借金をして大衆車を増産しまくったくらんどさんに$400届かず2位に終わりました。
全体的に生産が及び腰で、余剰在庫を出したのは自分の1回だけでした。
初版が出た当時に1回プレイしたことはあるのですが、その時は全員が初プレイで手探り状態のプレイだったため、なんとなく難しいゲームという印象だけが強かったのですが、今回はルールを熟読していたのと、他にプレイ経験のあるメンバーもいたこともあって、ゲームの方向性を説明することができ、全員が勝ち負けを考えられるレベルでプレイできたのがよかったです。
BGGでの高評価に比べると国内での評判は限定的ではありますが、これは初見での見通しの悪さに要因があると思われ、自分同様に最初の印象のまま再度プレイする機会を逸しているケースが多いのではないかと。
2時間を超えるゲームを繰り返しプレイできるという環境もなかなか限られるでしょうし。
ゲームが面白いかどうかは別にしても、ワレスのゲームの中では、テーマとの親和性やシステムの完成度がもっとも高い作品ではないかと思いました。


ミスカトニック女学園」

4人プレイ。
リクエストがあったので、自分がインスト役にまわりました。
接戦となり、勝ったわかともさんも残りのSAN値はわずか1だったという。
デッキ構築なのに状況に振り回されている感が非常に強いですが、クトゥルフものとしてはそれでいいのかも。
ネタ的にそろそろ賞味期限切れですかね。


アンモナイト

5人プレイ。
今回のゲームマーケットのタイトルの中でも評価の高い骨折ゲームズの新作カードゲーム。
5種類の化石のうち1種類を指定して山の上から5枚を引き、指定した化石があれば手元に公開して得点とし、それ以外の化石は山に戻します。
山の一番上のカードだけ公開されるのですが、カードは順番を入れ替えて戻すことができ、そのうち1枚は山の一番下に入れることもできるため、それによって次に発掘するプレイヤーのミスリードを誘えます。
化石を4〜5種類集められればボーナス得点。
自分は特定の化石に固執しすぎたのと、得点が倍になる化石の選択ミスもあって最下位でした。
まずまず面白かったのですが、5人プレイだと発掘する回数が少ないのでちょっと物足りなかったです。


「モダンアート」

5人プレイ。
ついつい高値をつけてしまってトップ目のふくたろさんを儲けさせてしまいました。
目先の利益を追いすぎてしまったなあと。
ダブルオークションが1枚も来なかったのもさすがにきつかったです。
ふくたろさんが2位に$100以上の差をつけて圧勝。
ダブルオークションで2枚目を他のプレイヤーが出品した場合の落札額について、メイフェア版では2人の出品者で均等に分けることになっていましたが、どうもオリジナルのルールでは2枚目の出品者の総取りになっていたようで、メイフェア版の改定はどちらかというと不評とのこと。


「ひつじがいっぴき」

5人プレイ。
最後に軽いゲームで締めようということで、「街コロ」といっしょに販売されていたこのゲームを。
ポケモンカードなどで仕事をしている原田みどり氏によるイラストが牧歌的。
「ひつじが〜匹」と数を増やしながらカードを出していって、手札を全部出し切ったらおたからカードが引けるという、極々シンプルなカードゲームでした。