じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

「桜はまだかいな」

2012年3月もなかばを過ぎました。月日が経つのは早いものです。近所の公園では梅が満開でしたが、桜はまだつぼみ(写真下は昨日散歩中にて)。昨年2月22日のじゃぽ音っとブログ「梅は咲いたかぁ〜桜はまだかいな」の回を思い出していました。
 
それでもつぼみが少しずつ膨らんできていて、もうじきです。ではこの桜が咲くのは一体いつごろになるのだろう……最近ではさまざまなところで桜の開花についての情報がWebで見ることができます。以下ご紹介します。
株式会社ウェザーマップ
日本気象協会、tenki.jp
株式会社ウェザーニューズ
いままで思いのほか寒かったこともあり、例年よりも少し遅いようです。
そこで思い出したのが、下記「季刊そら(SORA)2010年春号」(発行:株式会社ウェザーニューズに掲載されていた、京都の桜守、第16代佐野藤右衛門さんへの取材記事。
天保3年(1832年)創業の植藤造園(うえとうぞうえん)の16代目にあたるという方で、Webで調べると植藤造園さんのホームページもありました。その記事では「染井吉野はつまらん」「染井吉野には幹がない」(たしか染井吉野は成長が早く寿命が短い桜でした。明治以降、接ぎ木で日本中に広まっていったようです→Wikipediaのソメイヨシノで詳しい記述があります)と語り、旧暦で自然を読み解くべきだというお話に魅かれました。「桜は、月が新月から満月に近づくときに咲く。満月に向かって咲く花だ」「旧暦と尺貫法を捨てた日本人には、何も説明できんようになった」というお話にどこか思い当たるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。身の回りの便利な道具にただ頼るだけでなく、五感をもっと活かした生き方を見直す機会があってもよいかもしれません。
上記の「季刊そら(SORA)2010年春号」は、ウェザーニュース社のWebサイトでバックナンバーとしてまだ購入ができるようです。ご興味のある方はご覧になってみてください(売り切れの号もありましたのでご注意ください)。

(じゃぽ音っと編集部T)