幼鳥シンタの誕生から2011年

2011年チブラオの森でシンタの誕生から飛び立つまでの記録です
2011年2月15日チブラオ村付近
 八時に自宅を出て茶畑の入り口まで2時間10時。いつも茶畑を登って森に入る。それまでリスもサルも見えない。曇っているからか、エランヒタームも飛ばない。森をでたところで紫色の少し大型の小鳥を見る。トゥルガ・プトゥリーを越えてトゥルガサアットに降りる。リリーとワタが待っている。リリーとジャワクマタカの巣の近くまで歩く11時半。
 巣は大きく、補強されているように見える。巣からジャワクマタカは、11時近くに巣からチブラオの森に飛んでいった。最近の決まった飛び方のルートのよう。午後は巣の近くに帰ってくる。
 まだチブラオの森にいるだろうか?ジャワクマタカを観察に行く。チブラオの村の裏手で10分ほど森を見ているとチコネ側の森からタカが飛び立つ。この森で営巣しているエランウラルではないかと見ているとリリーがジャワクマタカだと言う。少し森の上を飛んだ後、200メートルほど離れた木に止まる。ジャワクマタカの冠もよく観察できる。5分ほど止まっていただろうか、チブラオの森を西、南と高く飛んでエサを探しているように見える。チブラオ村裏の茶畑が刈り込まれ餌になるネズミや蛇が探しやすいからここを定期的な餌場にしているのでは、が推測。
ジャワクマタカは、エサを探す飛び方するが曇りで見えにくいのか、しばらくすると巣があるバウ山の森を行き来しながら飛び巣の近くで森の中に入る。良い観察ができたとリリーの家に帰る。
またまた木の種類のおさらいをリリーにする。
1,PASANG 2,KUSUPA 3,SANINTAN 4,RASAMALA 5,RIYUNG ANAK 6,TEARAH 7,KITAMAGA 8,SUPRU FOK 9,AFURIKA
10,YUKARI

2011年4月2日チブラオの巣
 9時半に茶畑の農道に入り、10時巣の観察地点に着く。まだ雨季が晴れず、曇り空の風の強い日が続くので巣の状態が心配して巣を見に来た。巣はパサンの木の上部に堅牢に作られ壊れている様子はない。10時半リリーと合流して茶畑の丘で巣の観察を始める。 
 リリーは「ジャワクマタカは、7時半にチブラオ村に飛んで行ったがそのうち巣に戻るだろう」と言う。この時すでにつがいの2羽は、巣に戻っていたようだ。11頃 風に巣が大きく揺さぶられると姿を現す。その後1羽が巣で立ち上がり当たりを見回した後飛び立が、直ぐに巣の木に戻り、巣の上の枝に止まる。10分後、再び飛び立つ、トゥルガ・ワルナへ向かって飛び、スリーグンテンのテオトリーに入ってと空中戦をする。それか間もなく巣にいたもう1羽も飛び立つ。
 それから2羽は、高く高く飛び空中で素早いもつれ合いをして、チコネ側に急降下、それから森に入る。昼食を12時半に食べて終え又巣を覗くと2羽は巣に戻っていたようだ。トゥルガ・プトゥリーの上を高く飛ぶエランウラールを観察している時に巣から1羽が、飛び立ったのでそのことに気がついた。巣に残った1羽は、巣に何時まで留まったかは確かではない。
 1時に観察地点を離れる。森と茶畑の境界を歩く、エランウラールが飛び立つ濃い緑の大樹、チョウチョの集まる水場からトゥルガ・サアットに出て、リリーと分かれる。茶畑を登り、ヴィラに出て、峠を小道で越えて茶畑を巻いて森に入る道をたどるとエランヒタームが尾根の谷間を飛ぶ、茶畑のゲートヘ降りて車に乗る。


この暗くピンぼけの写真は、ジャワクマタカ親の番が、巣に頻繁に入るので抱卵をしているのではないかと推測しますが一番タカが敏感になる時期、巣から300メートルほど離れた観察地点で巣を撮影。その画像を見て親鳥の隣のふ化している幼鳥を確認した。

2011年4月17日 チブラオの巣
 9時に茶畑の入り口から車でトゥルガ・サアットへ、ここで大きなグループがスピーカー使いピクニックをしている。茶畑の本道より巣を観察すると2羽のジャワクマタカが巣の中いる。
 観察地点の丘を登り10時にリリーを交えて観察開始。1羽が巣にいて尾と冠が見える。ピクニックのスピーカーからの音がここでも聞こえ、巣でも聞こえているだろう。10時半、巣から上の枝に移り、3〜5分ほどして飛びたち、空に舞い上がる。スリーリリスと空中戦をしながらチコネ側に飛び森に入る。11時5分、巣に入っているのを見る。11時15分、森の中を飛び、奥の葉の付いていない木へ移る。1時まで観察するが同じ尾根の葉の付いていない木にとまっている。
 1時にチコネ小学校でルディ先生と世間話をしながら休憩して、チブラオとチコネがつながる森を高い位置から見る。帰りの茶畑の本道で、枝にとまるエランウラールを15メートルほどに近さで見る。飛び立つとチブラオの森へ入って行った。

5月21日2011年チブラオの巣付近
9時15分:茶畑入り口
9時45分:タルガサアット
10時13分:観察地点入り口
10時30分:幼鳥が巣から50メートルほど離れた左上にとまっている。
11時33分:親鳥が巣から飛ぶ
11時37分:幼鳥巣に入る
11時55分:親鳥が巣から飛び立ちチコネに飛び、高く舞い上がる。飛鳥時間も長い。
12時00分:親鳥巣に帰る。餌は持っていなそう。
12時30分:観察地点を離れて、歩いてレストランムリンバへ
幼鳥は、胸毛が白く、飛鳥も巣から50メートルほど、ふ化して3ヶ月ほどに見えた。推測は、1月20日産卵→48日→3月10日ふ化→70日→5月20日
巣から飛ぶ。巣に入ってしまうと観察地点からでは、幼鳥と親鳥の姿はまったく見えなかった。

5月28日2011年チブラオの巣へ
9時45分:茶畑入り口
10時30分:茶畑に入る
10時40分:観察点、親鳥Cikoneng側へ飛ぶ
11時05分:巣から150メートルほど離れた枯れ枝の上に幼鳥が止まっている。
11時10分:枯れ枝のトップからパサンの葉の繁る枝に止まる。
11時15分:親鳥がトゥルガ・プトッリーの尾根より飛ぶ
11時20分頃:霧が発生して幼鳥を見失う。
11時30分:リリーがやってくる。幼鳥は雨を恐れて巣に入ったのでは?がリリーの見解。
12時30分:巣の木に向けて尾根を登る。
13時00分:巣の木の幹(1530m)巣の見える観察点(1540m)巣の幼鳥が、巣から飛び立つ。
13時30分:親鳥の幼鳥より低い声が聞こえていたがCikoneg側から巣をかすめ観察している真上を飛ぶ。
14時00分:観察地点に降りる。(1460m)
* 観察地点から尾根にクライの木に沿って、尾根に入りパサンの木を目指して登る。かなり急な登り20分ほどで、巣のかかるパサンの幹にでる。そこから少し登って巣が水平に見える観察地点。
* 巣を観察するこの地域は、パサン、クスパが多いが、巣の左に幹が赤のは、キタマガ、水辺の好きなクライが、小川へりに、スニンタンは、栗の様な実をつけるが毎年ではないようだ。

8月6日2011年

8時30分:茶畑入り口
8時40分;タルガ・ワルナ山の尾根の上でエランヒタームが、ディスプレーの動作で飛ぶ
9時30分:ムリンバの森をぬけたところでジャワクマタカの幼鳥シンタが、上空を低く飛ぶ、森からはなれず大きな円を描くように飛び、南、グヌングマスへ向かうが、もどってくるようだが見失う。
10時:ヴィラ・トゥルガ・プットリーの近くで目の前をシンタが飛んで、ヴィラの四方の森へ入る。
11時:30分ほどリリーとシンタが森から出てくるのを待つが諦めて立ち上がるとエランウラールが飛び立ちチブラオ村の森へ、いつものコースで飛ぶ。
11時から12時30分:シブラオの村を抜けて、森に入り小川に沿ってトゥグ茶農園の事務所まで歩く。1時間半ほど、何度か小川を渡るが、森の探索には良いコース。

10月5日2011年タカの渡り観察会からチブラオの巣付近へ

8時に観察地点のガントレに着く、偶然パングラゴ山側を見ると数えきれにアカハラダカの群れが、タカ柱を作り舞い上がっていく、かなり遠いがその壮観さに驚きウセップ、アダムを携帯で探す、その後観察するが見失う。ジャカルタ在住の日本人が7時に到着してその大きな群れを見た。8時20分に大きなアカハラダカの群れ、数を数えるのが難しい群れが近くを飛ぶ。
その後ガントレからテゥルガ・サアットへくるまで移動、ジャワクマタカの巣の近くで観察。尾根の上を3羽のジャワクマタカが飛ぶ。親とシンタ3羽で飛ぶ光景を観察できた。その後シンタと親鳥2羽が巣の近くの森を飛ぶ。親の飛ぶ、帆翔と比べやはりシンタは羽ばたく時もあり頼りなくかわいらしい。